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 東京都足立区西新井本町1丁目にある、こはた接骨院のホームページサイトです。腰痛に関する記事を配信しています。ご意見などございましたらこちらからどうぞ →→→

腰痛の話


腰痛について
腰痛は人間の宿命か
腰痛をおこす色々な原因
背骨のゆがみがおこす腰痛
加齢が原因の腰痛
中年太りが原因の腰痛
出産後に生じる腰痛
寝ててもなる腰痛。寝腰
痛み方で判断、キケンな腰痛
「腰が痛い」よりも怖い症状



腰痛をおこす病気
筋肉疲労
外傷
スポーツ障害
椎間板症
変性すべり症
椎間関節症
変形性腰痛症
ぎっくり腰
椎間板ヘルニア
腰部脊柱管狭窄症
骨粗しょう症
骨粗しょう症による腰の骨折



年齢によってちがう腰痛
子供に多い腰痛
青年に多い腰痛
中年に多い腰痛
高齢者に多い腰痛




腰が痛い時に自分で出来ること
突然の腰痛は、体をあずける
ぎっくり腰を止める姿勢
通常の腰痛は温める方がよい
腰痛の湿布は、冷か温か
姿勢でこれだけ違う腰の負担
腰に負担をかけない寝方

腰痛時の起床方法
腰痛時の洗面方法
腰痛時の靴下の履きかた
腰痛時の階段上り下り
腰痛時の荷物持ち
腰痛時の掃除機かけ
腰痛時の洗濯干し
腰痛時のアイロンかけ
腰痛時の車への乗り降り
腰痛時の電車・バス移動
腰痛時のお風呂の入り方
腰痛時の台所仕事
全部は覚えられないという方



職場での腰痛予防
はじめに
立ち作業時の腰痛予防
座り作業時の腰痛予防
積みおろし作業の腰痛予防
腰に負担をかけない服装
腰を守る作業環境
腰を守る作業内容
職場の意識改善で腰痛予防
腰を痛める作業動作・姿勢
腰痛を起こさせない職場体制

腰痛を減らした会社の取組み
運送業と腰痛の関係
振動工具による腰痛の取組み



腰痛に効く食べ物
はじめに
腰痛によいカルシウム
腰痛によいビタミンD
腰痛によいビタミンE
腰痛によいビタミンB1
腰痛によいビタミンB12
腰痛によいその他の栄養素



腰痛と姿勢
前屈時の腰痛にはこう対応
腰の反り姿勢が招く腰痛
猫背姿勢が招く腰痛
平坦な背骨姿勢が招く腰痛
腰によくない片足荷重のクセ




















腰痛は人間の宿命か



人間は、2本脚で歩行するようになってから、本来では地面と水平であるはずの梁の役割を担う背骨が、地面とは垂直の大黒柱の役割をになうようになり、腰へ負担がかかるようになったといわれています。

ただ、これで全ての腰痛が説明できるという簡単なものではないようです。

痛みの出る背景は複雑で、老化による腰痛もあれば、若い人には若い人なりの原因もあります。重労働による腰痛もありますし、ディスクワークで同じ姿勢が長い人にも、それぞれに腰痛の原因があります。最近では、心のストレスから腰痛になる人もいるようです。

多くの腰痛は対処の仕方次第で避けることができますので、腰を思いやって、腰痛に制約されない生活を目指していただきたいと思います。






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腰痛をおこす色々な原因



腰痛を起こす原因はたくさんありますが、部分的な原因には次のものが挙げられます

@ 筋肉性腰痛 筋肉の疲労や血行不良が原因の腰痛
A 椎間関節性腰痛 腰の骨と骨を連結する関節部が原因の腰痛
B 骨性腰痛 骨の変形や骨折が原因の腰痛
C 椎間板性腰痛 椎間板ヘルニアのような椎間板が原因の腰痛
D 姿勢性腰痛 長年の悪い姿勢で腰の骨が曲がることが原因の腰痛

もちろん腰痛の原因は、上記の理由だけではなく、内臓の病気の症状として出ることもありますし、不規則な生活、心のストレスが腰痛を悪化させていることもあります。それだけにレントゲン検査などで、骨に異常が見つかったとしても、それだけが腰痛の原因とは限りません。






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背骨のゆがみがおこす腰痛



私たちの体を支える背骨は、横から見てみるとゆるやかなS字状のカーブを描いています。
このカーブによって立っている時でも上半身や頭の重さをクッションのように分散させることができます。

このカーブが、加齢や、長年の不良姿勢、生まれつきの構造異常で崩れると、身体の複雑な動きにしだいについて行けなくなって、腰などに痛みとしてあらわれてきます。





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加齢が原因の腰痛



加齢によって腰に痛みがでることはとても多いものです。長年の積み重なった負担で、椎間板や椎骨が変形をして、周囲の神経が刺激されて痛みを感じるのです。

椎間板の中身が飛び出して神経を刺激する腰痛(椎間板ヘルニア)では、腰痛のほかに脚への痛みが起こります。椎骨の加齢変化で骨の端が出っ張ると、それが神経を刺激して腰痛をおこすこともあります。



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中年太りが原因の腰痛



最近、私の友人の中には、お腹がポコッと出てきている人が少しずつ増えてきました。
彼らの中には腰痛を持っている人もいて、太ったせいで腰が痛くなったと訴えています
確かに肥満は腰痛の原因としては大きいです。
しかし多くの場合、お腹の出っ張りは、腹筋が弱くなったことで
内臓が出っ張っているだけという事実があります。

腹筋が弱い状態であれば、当然背筋も弱くなっていて、背骨の安定性は低下しているものです。

お腹がポコッと出た中年太りの体型で、腰痛をお持ちの方!!
体重だけに目が奪われるのではなく、腹筋を鍛えてお腹を引っ込めることも頑張ってください。
それが結果的に腰痛の改善に繋がるでしょう。



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出産後に生じる腰痛




出産後の女性が腰痛を経験することは多いものです。
これは出産に伴い骨盤が開くことで骨盤に存在する関節が緩み、痛みが生じると考えられています。

このような場合では、骨盤に腰痛ベルトを着ける事で痛みがいくらか緩和されます。

ただ原因は他にもあります。
例えば、妊娠中に腹部が膨らんだことで腹筋が緩んでしまった場合では、お腹からの支持力が弱くなってしまい、腰への負担が増加します。
お腹からの支持が弱くなると、腰を保持するために腰部の筋肉の負担が増しますし、バランスをとるために腰が通常よりも強く弯曲してしまうからです。
このようなケースでは、仰向けになった時に腰が浮いているように感じたりもします。

出産後に生じた腰痛がなかなか治らない、という方は一度ご相談ください。




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寝ててもなる腰痛。寝腰



いままで腰痛を経験したこともない健康な人が
数日間寝ることを余儀なくされたり
いままで固いベッドに寝ていた人が、軟らかいベッドに変わった
などの場合に生じる腰部の鈍痛を「寝腰」といいます

長期間の臥位姿勢で腰部の筋肉が緊張をおこしたり
軟らかいベッドにより脊柱の弯曲が変化することで
関節面などに異常な緊張か加わり痛みを生じると考えられています。

起床した直後に腰をゆっくりと曲げ伸ばししたり、回すなどの運動をすると
痛みも軽減していきます。

このように生活の変化が原因で生じる「寝腰」は、それほど心配する痛みではないのですが
普段の生活も腰が痛くて寝ていても同様に痛い、というような場合は
「寝腰」とは質の異なる痛みで、中には注意の必要な病気が隠れている場合もありますので
一度、精密な検査をされた方がよいでしょう



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痛み方で判断、キケンな腰痛



@ 急性痛? 慢性痛?

一口に腰痛と言っても、痛みの出方はいろいろあります。
ここでは、ご自身の腰痛がどのような種類のものかを考えるうえでのポイントを解説します。

まず第一のポイントとしては「突然起こった痛み(急性)か、徐々に起こった痛み(慢性)か」を考えてください。
突然起こった痛みの場合、重いものを持った、激しい運動をしたなどの明らかな原因がある場合もあるでしょうが、いくら考えても原因が分からないという場合は、別の病気からくる腰痛の可能性もあるため注意が必要です。
徐々に起こった痛み、繰り返す痛みの場合は、その多くが加齢に伴う背骨の変形や、生活習慣を背景に現れることがありますので、筋力を強化したり、腰痛の出る状況を振り返ってみて対策を練ります。


A 運動痛? 安静時痛?

第二のポイントは、「動くと痛みが増す(運動時痛)か、じっとしていても痛い(安静時痛)か」を考えます。
通常、腰の骨や筋肉が原因の腰痛では、動くと痛いのが普通で安静にすることで痛みが軽減します。それに対して、安静にしていても痛みがある、体の動きや姿勢に関係なく常に痛みがある場合は、感染や骨折、内臓の病気を考える必要があり、中には緊急を要することもありますので注意が必要です。


B 局所痛? 放散痛?

第三のポイントは、「腰だけが痛い(局所痛)か、脚のほうまで痛みがある(放散痛)か」を考えます。
腰と言うのは骨盤から肋骨までの間を指しますが、この腰の部分が痛いというのは、腰の骨に原因がある場合もありますが、筋肉の疲労や損傷、姿勢異常などで起こることが多い痛みです。
もし腰だけでなく、、お尻や脚にかけて痛みが走る、せきやくしゃみをすると脚までひびく場合には、背骨から脚へ向かう神経に障害が及んでいる可能性が高いので注意してください。


以上を振り返ってみると

・原因もなく突然起こった痛み
・安静にしていても消えない痛み
・脚までひびく痛み

これらの痛みがある場合は注意が必要ですので、すぐに病院へ行かれた方がよいでしょう。



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「腰が痛い」よりも怖い症状



腰痛をもっている人に気をつけてほしいことがあります。
腰の病気が原因で出る症状は、腰痛ばかりではないとうことです。腰で神経が障害をされると脚の力が入らなくなったり、排尿障害がでることもあります。これらの症状を長期にわたって放置しておくと回復は難しくなります。
また全身症状をともなう病気の症状の一つとして、腰痛が現れていることもあります。

腰痛をもっている人のなかで、下記の症状にも思い当たるという人は、すぐに病院へ行かれることをお勧めします。

・脚の力が入らない、つま先が上がらない
・脚のシビレ
・脚の感覚が鈍い
・尿もれ、頻尿などの症状を伴う
・会陰部の異常感覚
・安静時や夜間時にも痛みが生じる
・発熱、悪寒、体重減少などの全身症状がある
・10分以上歩けない
・痛みが1か月以上変化がない、もしくは増悪してきている
・癌や糖尿病の治療中の腰痛













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筋肉疲労
筋肉の疲労による腰痛は、中腰、坐位、立位で長時間同じ姿勢を続けることにより生じるもので
正しい姿勢や30分に一度程度軽いストレッチを行うこと、
腹筋や背筋の筋力強化を行うことが大切です。
肥満も背骨と周囲の筋肉への負担を増加させる、危険因子のひとつです。





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外傷

高い場所から落ちてしまった、スポーツなどで接触したなど
腰に大きな力が加わった事によって腰痛が起こるのものです
高齢者では、尻餅をついただけで腰の骨が折れてしまうこともあります
骨だけでなく筋肉なども損傷していることもありますので病院での検査をされると安心です




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スポーツ障害
思春期のスポーツにより腰椎が疲労骨折を起こしたために起こる
腰椎分離症や腰椎分離すべり症などがあります

腰椎分離症・腰椎分離すべり症とは
繰り返される外力で、脊椎の一部分が骨折をしてしまい
そのため腰椎が不安定となり腰痛が出現するものです。
骨折をして骨が分離したものを腰椎分離症といい
分離して骨がずれたものを分離すべり症といいます。

運動時には腰痛があっても普段はあまり
症状がないことが多いため、放置される例も少なくありません。
しかし、早期にコルセットやギプス固定などの適切な保存的治療を行うことで
骨折した部分の癒合が期待できます。




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椎間板症
椎間板は腰の骨と骨との間に存在して、上半身の重さを分散させる
クッションとしての役割を担っています

椎間板は水分を多く含むゲル状の物質からなるのですが
10代後半から加齢やストレスなどで水分が減少して変性(老化)が起こると
クッションとしての機能が低下して、靭帯、関節や筋肉に負担がかかったり
周りの神経を刺激したりして、腰痛の原因になることがあります。

こうした椎間板の変性による腰痛が生じた状態を腰部椎間板症と呼びます

症状は体を前屈させた時に痛みが強くなることが多いようです
脚がシビレたり、膀胱直腸症状を伴うことはまれです。




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変性すべり症
変性すべり症は、腰の骨が前後にずれてしまう病気です
中年以降の女性に好発し、第4番目の腰椎によく認められます。

多くは加齢とともに腰椎の椎間板や関節・靭帯がゆるみ、
腰椎が不安定となり(ぐらつき)ずれてきます

初めのうちは腰痛だけの症状であっても
進行して、腰椎の中を通る神経が圧迫されると
間欠跛行(長い距離を歩くと痛み・シビレが強くなり、しゃがみこむと症状が軽減する)が出たり
安静時でも脚の痛みやしびれが出現するようになります

痛みのある間はコルセットを装用して、腰へ負担がかかる動作は控えます
痛みが軽減してきたら腰部のストレッチングや筋力訓練をおこなっていきます
脚の痛みやシビレが強い場合は、病院で神経ブロック療法などが行われます




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椎間関節症
椎間関節は背骨の骨をつなぐ左右一対の関節です。

椎間関節が原因の腰痛は、急性(突然起こる痛み)のものと慢性(徐々に起こる痛み)のものに分けられます
急性の椎間関節症は、重いものを持ち上げたり、急に体をひねったりしたときに起こります。
一方で慢性の椎間関節症は、長年の仕事や運動で負荷がかかり続け、さらに加齢という要素も加わって
関節の適合性が悪くなって痛みが起こります。

椎間関節症では関連痛として、腰とは離れた場所である太ももの外側に痛みが走る場合があります

治療は一般には安静、ベルト固定、消炎鎮痛薬となります

頑固な痛みの場合では、腰部交感神経ブロックで劇的に症状が改善する場合があるようです。




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変形性腰痛症
変形性腰椎症は、腰椎の加齢変化により起こる腰痛です
椎間板や関節、靭帯などが劣化することで痛みとして現れます
40代以降になると多く見られる症状です

骨の周りの神経が刺激されると、脚のシビレや痛みが現れますが
主な症状は腰のこわばりや鈍痛の他に、
起床、立ち上がり動作時に生じる腰の痛みです
ただこの痛みも、動き続けていと徐々に痛みが楽になるのが特徴です




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ぎっくり腰
ぎっくり腰は、重い荷物を持とうとしたときや体を捻ったときなど
ちょっとした動作の瞬間に、その場にうずくまらなければならないほどの激痛が腰部に走る症状のことで
これは病気の名前というより、何かの動作にともなって急に腰へ痛みを生じたものを総称して言います

なかには椎間板ヘルニアの始まりの症状だったという人もいますが、多くは数日で治ります
湿布や飲み薬、時には注射も行うことがあります
重いものを持ち上げるときにはとくに注意が必要です




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椎間板ヘルニア
椎間板は、背骨を構成する骨と骨の間に存在しますが
この椎間板の中心にある髄核が外に飛び出して
神経に刺激を加えて、腰痛や脚の痛みを起こす病気を椎間板ヘルニアといいます

なぜ髄核が外へ飛び出すのかというと
急激な運動や外力によって、椎間板に強い圧力が加わり亀裂が生じると
その亀裂から髄核が飛び出てしまうことがあります

症状は腰や脚の激しい痛みです
症状が進行すると脚の力が入りにくくなり、つまづきやすいなどの運動障害が起こります。
また、稀ではありますが馬尾と呼ばれる神経が圧迫されて傷つくと
排尿や排便の障害を生じることがあります。
この症状が出た場合は、すぐに病院を受診してください。




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腰部脊柱管狭窄症
背骨には神経の通り道である脊柱管と呼ばれるトンネルがあり
長い年月体を支え続けていると、背骨が変形して脊柱管が狭くなってきます。

脊柱管が狭くなった状態を腰部脊柱管狭窄と呼びます。
その中の神経が圧迫されると、脚のシビレや痛み、マヒが発生します。

ひどい場合では、両脚のシビレの他に、股間のほてり、
残尿感、便秘などの膀胱・直腸症状が発生します
この症状が出た場合は、すぐに病院を受診してください。




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骨粗しょう症
骨粗しょう症は骨の新陳代謝のバランスがくずれて、骨量が減少した状態をいいます
骨粗しょう症になると骨がすかすかになるだけではなく、骨の質も変化するため、骨が脆くなります
女性では閉経後に多く見られ、日本全国で約800万人の患者がいると推定されています

年齢とともに増えます。骨粗しょう症自体で痛みがあるのではなく、骨折やそれに伴う変形で痛みがでます
骨折をしやすい状態ですから、痛みがなくても治療が必要な場合があります
また骨折の原因となる、転倒に気を付けることが、とても大事です。



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骨粗しょう症による腰の骨折
骨粗しょう症では骨がもろくなるため、軽微な外力で骨が折れてしまいます
高齢者が尻もちをついたあとに腰が痛くなった場合
腰の骨が骨折(潰れるような骨折)をしていることがあるので注意が必要です。
潰れた骨は元の形には戻らないので潰れた状態で骨がついていきます。
このため、痛みがとれた後にも背中が丸くなり、身長が低くなるといった状態が残ります。

一度、骨折を起こすと次々に起こりやすくなることから、初期治療が重要となります







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子供に多い腰痛

成長期にある10代半ばまでの子供は、骨や筋肉が日ごとに成長しているため
骨の成長に筋肉が追い付かないことで生じる痛みが多いといえます。
子供達は、運動量が豊富なこともあり
運動中に腰を強く打って、腰痛を発症してしまうことも充分にあります。
ただ、若いが故の回復力の高さで、自分のケガの重さを認識せずに放置してしまうことがあるようです。

子供に多い腰痛
筋肉疲労
外傷




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青年に多い腰痛

10代後半から20代の青年層では、
日常的にスポーツを行っている人を中心に腰痛がみられます。
青年層は体力が充実している時期なので、
体力の限界まで運動した結果として、疲労性の腰痛を引き起こすことが多いのです。
また、椅子に長時間座ることが多い年齢層でもあるため、
慢性的な腰痛を患っている人も少なくないようです。

青年期に多い腰痛
スポーツ障害
脊椎分離症
椎間板ヘルニア




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中年に多い腰痛

30代から40代の中年層は、仕事とプライベート共に最も充実する年代であると同時に
無茶をしがちな年代でもあります。
若い頃の感覚で力仕事を始めて、ぎっくり腰を発症するケースは少なくありません。
また、日曜日に同僚や上司とゴルフに出かけて腰を痛めてしまうケースもあります。
中年層の痛は、日頃の運動不足と若さのアピールが相乗効果を起こした結果
であることが多いようです。

中年に多い腰痛
椎間板症
椎間関節症
椎間板ヘルニア
脊椎すべり症




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高齢者に多い腰痛

50歳を越える頃から目に見えて現れだす身体の老化現象は、
腰痛と深い関係を持っています。
この頃から筋力の低下や骨からカルシウム流出、
肌の保湿や関節組織に関わるコラーゲンの不足といった老化に伴う
外見の変化や運動能力の低下が現われるようになります。
このような老化現象の影響は腰にも顕著に現われ、
歩行速度の低下や上体を起こして、歩くことが困難になります。
特に、骨の老化は骨折を起こしやすくするため、
老化によって腰痛が起こるのは、必然であるといえます。

高齢者に多い腰痛
変形性腰痛症
脊柱管狭窄症
骨粗しょう症による脊椎骨折








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突然の腰痛は、体をあずける

 

すぐに近くのものに体を預けましょう。

イスや階段がある場合には、腰を掛けて体を丸めて休みます。

 

休む場所がない場合は、壁や柱にもたれ掛かって体を支えます。動けるようでしたら、そのままゆっくりと一歩ずつ動いて、休める場所まで移動します。

 

 

※ぎっくり腰を繰り返すから出かけるのが不安という方は、折りたたみの杖を持っていかれると、突然の腰痛にみまわれても移動は楽に出来ます

 

 

 

 



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ぎっくり腰を止める姿勢

 

 

立っている時に腰痛を起こしそうだと感じたら、とにかく何かにつかまって体を支えましょう。

 

周りに体を支えるものがない時には、自分の両膝に手を置いた”お相撲さん”の姿勢をとりましょう。

とっさの反応次第でぎっくり腰を予防できることもあります。

 



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通常の腰痛は温める方がよい

 

多くの腰痛では温めることで痛みがラクになります。

ただ急性の炎症があるような(患部が赤くなっていたり熱感をもっている)時は、冷やした方が良いでしょう。

 

ご自宅で温める場合は、次の方法があります

 

・使い捨てカイロ

・ホットパック

・湯たんぽ

・温めるタイプの湿布薬

 

 

冷やす場合には、次の方法があります

 

・冷却バック

・冷水に浸したタオル

・氷のう

・冷やすタイプの湿布薬

 

 

 

 



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腰痛の湿布は、冷か温か

 

腰の痛みが辛いときには湿布薬をはるのも一つの方法です。

湿布薬には冷シップと温シップがあり、どちらを選べばよいか分からないという方もいますが、冷シップの方は、急性の炎症があって冷やすと痛みがラクになる場合に向きます。逆に温シップの方は、お風呂で温めるとラクになる腰痛に向きます

 

このほかに、冷シップと温シップの違いを解説します

冷シップ

血液の流れを緩やかにして、ダメージを受けた部分の炎症を鎮めます

腰痛だけでなく、打撲や、ねんざでも使われます

温シップ

血管を拡張させて血行をよくします

冷シップに比べて皮膚刺激が強いので、皮膚の弱い人はかぶれやすい

 

 

 

 

 



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姿勢でこれだけ違う腰の負担


姿勢の違いで変わる腰への負担

上の図は、様々な姿勢において、腰にかかっているストレスの違いを示したグラフです。
直立で立っている時を100として、数字が高くなるにつれて腰への負荷は大きくなっていくということです。
この図を見てわかる通り、寝ているより立っている方が腰へかかる負荷は大きく、
また、立っていても、直立より中腰の方が腰への負荷が大きくなります。

腰が痛い時には”寝ていた方がよい”と言われるのは、このような理由からです。

腰痛を持っている方は、特にこのように姿勢の違いによって腰にかかる負荷が変わることを頭の片隅に入れておくと
何かの時に、”あっ、この姿勢は気を付けたほうがいいな”と注意をするようになるでしょうし、
それが結果的に再発防止にも繋がると思います。






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腰に負担をかけない寝方

 

強い腰痛のある時には、なるべく硬い布団の上に寝るのがいちばんです。軟らかいベッドに寝るのでしたら、床に直接寝た方が痛みは軽減できます。

また寝るときには毛布などを掛けて冷えないようにしましょう。

横向き

通常は、痛む側を下にして横向きに寝るとラクになります

 

痛みがひどい時には、両足の間にクッションを入れると良いでしょう

あお向きで膝を立てる

あお向きになって膝を立ててもラクになる場合があります。

 

ラクだけれど、姿勢を維持するのがツラい場合には、膝の下にクッションを入れると良いでしょう

あお向きで脚を上げる

あお向きになって、ふくらはぎの下に座布団を重ねて脚を高くすると痛みが軽減することもあります。

 

痛みが一番やわらぐ高さに、座布団の枚数を調節します

うつ伏せで脚を曲げる

まれにうつ伏せがラクという方もいます。

 

うつ伏せになって、痛む側の脚を曲げて寝ます。(痛みのない側の脚を曲げるとラクになる場合もありますので、ご自身に合ったほうを選びます)

 

 



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腰痛時の起床方法

 

ベッドから起き上がる場合は、体を横にしてベットの端から脚を出します。次に両腕で上体を支えながら体を起こします

布団から起き上がる時は、一度四つ這いになってから立ち上がります。四つ這い姿勢からも立ち上がるのがつらい場合は、壁などにつかまって立ち上がります。

×

いけないのは、仰向けに寝ている状態から上体だけを持ち上げる起きかたです。腰に負担がかかり腰痛を悪化させる場合もあります。

 

 



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腰痛時の洗面方法

 

膝と股関節を曲げて、少し身体を丸めて洗面をすると腰への負担が軽減できます

痛みのある側の脚を、10cmほどの台の上にのせて洗面をしても腰への負担は軽減できます

×

いけないのは、両膝をのばしたまま腰だけで前かがみになることです。とくに腰が硬くなっている寝起きにこのような姿勢で洗面をすると、腰痛を再発させることにもなります

 

 





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腰痛時の靴下の履きかた


靴下を履くときには、椅子に座って、手を足の方へのばすのではなく、足を手のほうへ近づけて履くようにします

×

片足立ちや中腰で靴下を履くのはやめましょう。腰への負担もそうですが、バランスを崩した拍子に腰を痛めてしまうこともありますので注意してください。

 

 


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腰痛時の階段上り下り

 

階段の上り下りでは、手すりを使って移動するのが基本です。

手すりは片手ではなく両手で持ち、腹筋に力を入れながら階段を移動すると、より安全です

手すりのない階段の場合は、壁伝いに両手を添えて階段を移動するとよいでしょう

 

 


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腰痛時の荷物持ち

 

荷物を持つときは、なるべく左右均等になるように持つとよいです

リュックなどのように体にぴったりと付くものがベストです

×

荷物を片手で持ち、身体が傾いた状態で移動すると、片方の腰に負担がかかり腰を痛めてしまうことになります

 

 


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腰痛時の掃除機かけ

 

前かがみにならずに、体をまっすぐにして掃除機をかけます

遠くの所も手と体を前にもっていくのではなく、そこへ移動して掃除機をかけます

ベッドや机の下などは、膝を曲げて体を落として行う方が安全です

×

腰を曲げた中腰姿勢で掃除機をかけると腰痛を引き起こしてしまいます

ベッドや机の下などはどうしても中腰で掃除機をかけてしまいたくなりますが、膝を曲げて体を落として行います

 

 



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腰痛時の洗濯干し

 

腰の高さに洗濯カゴをおくと、腰を曲げて洗濯物をとる必要がなくなります

小物干しハンガーも、腰の高さで洗濯物を付けてから高い所へ移動すると、腰への負担が軽減できます。

×

物干しざおに物を干すときには、背伸びをして腰を反らした状態で行うと腰を痛める原因となるので注意してください

 

 


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腰痛時のアイロンかけ

 

なるべく上体をまっすぐにして作業をすると腰の負担が軽減できます

足つきのアイロン台を使用するか、なければテーブルの上で行うと、上体をまっすぐにしたまま作業することができます

×

足の内アイロン台では、前かがみで作業することになるため、腰への負担が増します

 

 


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腰痛時の車への乗り降り

 

乗る時は、シートやドアに両手をかけ、体を安定させた状態でお尻をシートの端にのせます(この時、身体はドアの外を向いています)

両手でシートをしっかりと支えて、腰を浮かせながら、ゆっくりと体を前に向けます

(降りるときはこの逆の動作です)

×

健康な時にはやってしまいますが、車内に体だけを捻じって入れるような乗り方は、腰を痛めてしまうので危険です

 

 


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腰痛時の電車・バス移動

 

一番よいのは腰を掛けることです

電車の中で立っていなければならない場合は、ボールにつかまって背筋を伸ばして立ちます

ポールがないときは、壁に両手をつけて体を支えるようにします

×

つり革は、乗り物が揺れたときに腰に負担がかかりますので、やめた方がよいでしょう

 

 



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腰痛時のお風呂の入り方

 

浴槽に入るときは、いったん縁に腰かけてから、体の向きを変えてから、浴槽へ入ると腰への負担が軽減できます

入浴中は、椅子に座るか、体育座りをして体を温めるのがよいでしょう

×

ひざを伸ばした入浴姿勢は腰にふたんがかかります





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腰痛時の台所仕事

家事をする場合、前傾姿勢になることが多く、
それが腰痛の原因となっていることがあります。

ここでは、腰に負担をかけないような方法をいくつか紹介します。

1.足を前後に開いて立つ。
2.体を床と垂直にして、腕を目いっぱい伸ばして作業する。(前傾姿勢にならないように腕を伸ばします)
3.膝を軽く曲げ、前足の膝を壁に軽く触れる。
4.15センチほどの踏み台に片足をのせる(台に乗せると重心が後ろへ移動して、腰への負担が減ります)
5.まな板の下に台を置いて、作業位置を高くする

台所での家事仕事で腰が痛くなる方は、是非試してみてください。

次のような便利グッズもあるようです

「もたれてシンク」という商品名のようです
体全体をシンクに預けることが出来るので、腰への負担が軽減されると思います

※シンクの幅によっては、うまく合わない場合もあるようです





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全部は覚えられないという方

 

アイロンがけの方法、洗濯干しの方法、荷物の持ち方など
腰痛予防の方法にはいろいろあることは分かったけれど

沢山ありすぎて、全部は覚えられない、という方は一つだけポイントを押さえておいてください

 

それは、どのような動作をするときでも『なるべく上体を棒のようにして、床と垂直にする』ということです。

 

下の図は悪い姿勢と良い姿勢を比べたものですが、どれも、作業動作の瞬間は、悪い例に比べて良い例の方がより『上体を棒のようにして、床と垂直』にしているのが分かります。

 

このポイントを守って作業をするだけでも、大幅に腰痛を予防することが出来ますので、覚えておかれると良いと思います。

 

 




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職場での腰痛予防

はじめに

職場における腰痛は、ある業種だけにおこるものではなく
さまざまな業種及び作業において発生します
ここでは、職場で発生しやすい腰痛を取りあげて、予防のためのポイントを紹介していきます





                                                                   UP






 

立ち作業時の腰痛予防

作業台の前での立ち作業が多い場合は、以下の点に注意しましょう

注意点

 

作業台が高すぎる場合は、足台を使用する

作業台が低すぎる場合は、作業台を高くするできない場合にはイス等の腰掛け姿勢とする

作業台の高さは肘90 度曲がった高さが理想ですが、緻密な作業では少し高め、力を要する作業では少し低めがよいようです)

長時間の立ち仕事では、片足置き台に、適宜、交互に左右の足を載せて、姿勢に変化をつける

 

 

 


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座り作業時の腰痛予防

座り作業が多い場合は、以下の点に注意してイスを選びましょう

イスの選び方

 

背もたれのあるもの

背もたれは後方に傾斜120度くらいし、腰パットを備える

作業中の動作に応じて、その位置を移動できるようにキャスター付き安定したも

座面や背もたれの材質は、快適で熱交換の良いもの

労働者の体格に合わせて調節できるもの(座面高、背もたれ角度、肘掛けの高さ・位置、座面の角度等

 

 




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積みおろし作業の腰痛予防

荷物の積み下ろし作業が多い仕事では、以下の点に注意しましょう

注意点

 

長時間の車両運転の直後に重量物を取扱わない

重量物を取り扱う場合、小休憩やストレッチング後に作業をする

可能であれば、フォークリフト等で重量物を取り扱う

 

 

 

 


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腰に負担をかけない服装

あなたの体に合った作業着で、腰痛を予防しましょう

キケンな作業着

改善策

体に合わない作業靴

高いヒールの靴

サンダル

 

転倒等の事故防止のために、大きすぎず、土踏まずがあり、しっかりと足に適合、滑りにくいもの

床面からの腰椎等への衝撃を少なくするため、底が厚めで軟らかなもの

体に合わない作業着

 

適切な動作を妨げることのないよう伸縮性のあるもの(適切な動作ができないと、腰だけでなく体のいろいろな部位に負担をかけることになります)

壁や床に肘や膝等をつけても気にならない素材

職場環境にあった、保温性、吸湿性、通気性を考慮した服装

 

 

 



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腰を守る作業環境

作業環境によっては、腰痛を引き起こしたりケガの原因になりますので、次の項目を確認しましょう

 

腰痛やケガを
起こしやすい作業環境

改善策

温度

冬の屋外作業

低温環境下で作業

保温のための衣服の着用

暖房設備の設置に配慮

照明

 

足元が確認できないほど暗い

適切な照度を保つ(特に作業場所、通路、階段等

作業床面

作業床面の段差

滑りやすい床

作業床面はできるだけ凹凸がなく、防滑性、弾

力性、耐衝撃性及び耐へこみ性に優れたもの

作業空間や設備

 

整理整頓が不十分

狭い作業空間

十分に広い作業空間を確保し、作業姿勢、動作が不自然にならないようにする

振動

 

建設機械の操作での粗大な振動

運転による振動

長時間振動を避ける

座席等について振動を軽減させる対策をとる

 

   

 

 



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腰を守る作業内容

負担の多い作業内容は、腰痛の原因となります。次の点を確認しましょう

腰痛を起こしやすい
作業内容

改善策

夜勤労働が多い

日勤より夜勤の回数を少なくし、日勤時の作業量を下回るようにする

姿勢の拘束や同一動作の反復が多い作業

他の腰部負担の少ない作業と組み合わせて、同じ作業を行わない

長時間の労作業

適宜、小休止・休息

休憩時は横になって安静を保

 

 

 

 



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職場の意識改善で腰痛予防

 

下記の作業がある職場は、作業環境を見直して腰痛を予防しましょう

腰痛を起こしやすい作業

改善策

重量物を取り扱う作業

人を抱え上げる作業

不自然な姿勢を伴う作業

 

作業の全部又は一部を自動化する

困難な場合には、台車補助機器道具、介護・看護等においては福祉用具を導入する

 



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腰を痛める作業動作・姿勢

不適切な作業動作は、腰痛の原因になりますので、次の項目を確認しましょう

腰痛を起こしやすい動作・姿勢

改善策

前屈、中腰、ひねり、振り向き等の不自然な姿勢

 

前屈や中腰姿勢は膝をいた姿勢に置き換え

ひねり振り向き動作は体ごと向きをえ、正面を向いて作業する

適切な作業台や椅子高さ

 

立位、椅座位に関わらず、作業台の高さは肘の曲げ角度がおよそ90 度になる高さとする

(ただ緻密な作業では高め、力を要する作業では低めがよい)

長時間同一姿勢

 

長時間の立作業では、片足を台に乗せておく

イスに座っている時は、30分に一度立って腰を回す

休憩、小休止

急激な動作持ち上げる、引く、押す等)を行う

 

動作の前に、軽く膝を曲げ、呼吸を整え、下腹部に力を入れて作業にうつる

重いものを移動させる

 

移動距離は短くし、人力での階段昇降は避け

複数人で作業する

 

 



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腰痛を起こさせない職場体制

従業員は個々で能力や体力などは違います。次のポイントを念頭に、職員に負担のかからない作業を雇用者が割り当ててあげましょう。

腰痛を起こさせないための職場の体制

作業に従事する労働者の数、作業内容、作業時間、取り扱う重量、自動化等の状況、補助機器や道具の有無等適切に割り当て

個々の労働者の健康状態・特性・技能レベル等を考慮して個別の作業内容に応じたものにする

労働者個人の健康状態(腰痛の有無を含む

特性(年齢、性別、体格、体力、等)、技能・経験等を考慮して行う

 






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腰痛を減らした会社の取組み

職場で生じる腰痛というのは、原因を突き詰めるとそう単純なものではないことが分かっています。

 

といのも作業をする際の環境(寒冷、作業台の高さ、足場の状態)作業内容(重量物の持ち運び、単純作業の繰り返し、同じ姿勢での作業)、それに作業時間は個々の職場で異なりますし、そもそも作業を行う作業員にも個人差があります。(男性より女性の方が筋力は少ないでしょうし、作業台の高さは一定なのに対し作業者の伸長はバラバラ。作業の熟練度も違います)

 

そういった様々な因子が複雑に絡み合って生じた腰痛に対して、原因がこれだと断定することは不可能に近いことです。

 

ただそれでも、問題と思われる環境や作業内容の一つ一つを見直していく事ができれば、今よりも楽に作業が出来るケースもあることは事実です。

 

ある製造会社では、腰痛の発生予防の対策として、会社内にあるすべての製品や箱に重さを記載したラベルを貼付し、以下の事項を徹底したそうです。

 

33kgから55kgまでの物は必ず2人作業

55kgを超すものについては特定の2人作業

80kg以上はクレーンなどの動力を使用

 

 実に簡単で、どこの会社でもまねの出来るこのような取り組みで、会社内では急性腰痛といわれるいわゆるぎっくり腰や、慢性的な腰痛症が減少したといいいます。

 

 職場での腰痛をお持ちの方、職場で自分以外にも同じように腰痛に苦しんでいる仲間がおられるという場合は、そういった方たちや会社側と一丸になって、周りの環境を確認し改善してみるのも良いかと思います。

 

 労働者だけでなく、労働者と会社側の双方が腰痛対策に積極的に取り組めると良いですね。

 





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運送業と腰痛の関係

運送業における腰痛発生割合は、全業種の15%とかなり高い数字となっています

 

どのような時に腰痛を発生するのかというと

曜日別では月曜日が最も多く

時間帯別は午前8〜12時が多い傾向にあるようです

 

作業内容では、荷物を下から上へ「持ち上げる」「積み込む」「引き上げる」

などの際に腰痛を発症する割合が46%にものぼり

荷物を上から下へ移動させる

左右、前後に移動させるときに発生した腰痛を含めると

 その割合は78%と高率になります

 

つまり運送業に従事している方は

休日明けや、就業してすぐの時間帯に荷物を扱うときには

特に注意をしなければいけないのかもしれません

 

 

荷物を扱う際の一般的な注意点

作業時にコルセットで腰部を保護する

中腰での荷物の取り扱いはしない

人力での作業を極力少なくする(台車使用など)

人力で荷物を持つ場合、男性では体重の40%、女性では体重の25%以内に抑える

荷物を持つときは、お腹に力をいれて、荷物と体を密着させる

長距離運転直後は休憩をはさみ、運動をしてから荷物を扱う

 

腰痛の発生しやすい曜日・時間・作業内容などを意識することで

すこしでも腰痛の予防につながると良いです

 

 





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振動工具による腰痛の取組み

 

労働現場における災害病のひとつに”白蝋病”というものがあります。

鉱山現場における削岩機の導入によって、

手指の蒼白および疼痛を訴える労働者が増加した問題ですが、
この白蝋病と並行して、腰痛を訴える労働者も増加しました。
ただこの問題が表面化した直後に、全国的に工具の取り
扱いへの対策や生活指導などが徹底されたことで
白蝋病だけでなく腰痛の発症件数が減少したといいます。

 

予防対策として行われた項目の一部が以下のものになります

 

 

軽量な機器を使用する

低振動工具の使用

使用時間規制

寒すぎる作業環境を見直す

寒冷期の保温

禁煙

 

 

もしも現在、工具の使用による腰痛をお持ちの方がいらっしゃれば
”仕方がない”と諦める前に、一度、その工具の使用方法や作業環境などを
見直されてみてはいかがでしょうか
腰痛を今よりも改善させられることがあるかもしれません。

 

労働省通達「重量物取扱い作業における腰痛の予防について」

ここでは、作業時における腰痛の管理方法について、行政の視点でまとめられているため、

確認してみると参考になることがあるかもしれません。









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腰痛に効く食べ物

はじめに
バランスのとれた食事は、健康な生活を維持し、病気から体を守ることにもつながります
とくにビタミンなどの栄養素は体の中の営みをスムーズにするためにとても大切な物質です

腰痛をお持ちの方は、腰に良い骨・靭帯・筋肉にかかわる栄養豊富な食品を積極的に摂られると良いと思います

では、栄養素のなかで、腰痛によいとされるものは何があるのでしょうか?
お勧めとして挙げられるものには、次のものがあります
『カルシウム、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB12、その他』

では、順番に栄養素の説明をしていきたいと思います




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腰痛によいカルシウム
カルシウムはご存知の通り、骨を丈夫にする働きがあります。
骨粗しょう症などから生じる腰痛を予防するために摂取が必要です。
カルシウムは骨や歯を作る栄養素として知られていますが
血液・筋肉・神経などにも存在して、生命維持・活動に重要な働きをします

カルシウムを多く含む食品
魚介類(特に日干しをすると量が倍増されます)
小魚、干しエビ、牛乳、乳製品、海藻類
ひじき、切干大根、ゴマ、緑黄色野菜

ワンポイント!!
カルシウムの吸収を助けるもの
『ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンC、イオウ、ケイ素、コンドロイチン硫酸』
カルシウム吸収を阻害するもの
『リンや塩分、カフェイン、過度のアルコール、煙草のニコチン』
※リンが多く含まれるのは、清涼飲料水・インスタント食品・加工食品などがあります








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腰痛によいビタミンD
ビタミンDはカルシウム吸収を促して、骨形成の手助けをします
また筋肉収縮に必要とされる栄養素でもあります

ビタミンDを多く含む食品
きくらげ、サケ、メカジキ、カレイ、マグロ(脂身)
ニジマス、ウナギ、サバ、サンマ、カツオ、サワラ、アユ(養殖)

ワンポイント!!
ビタミンDは、日に当たると一部体内で合成されるビタミンです。
ビタミンDの大量摂取は動脈硬化や腎障害のリスクを高めますが
普通の食事であれば心配はないとされています
ビタミンDの不足は骨粗鬆症や筋力低下を引き起こします




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腰痛によいビタミンE
ビタミンEは、毛細血管を広げて血行を改善させるため、
血行障害による冷え性、肩こり、腰痛などの症状改善を期待できます。
副腎機能を刺激して、ストレスをおさえるホルモン分泌を促すため
ストレスによる疲労を緩和・回復させてくれます。

ビタミンEを多く含む食品
アーモンド、モロヘイヤ、ウナギ(蒲焼)、カボチャ
赤ピーマン、アボガド、ほうれん草、キンキ、イカ、ブリ
さつま芋、サケ、油、種実類、魚卵

ワンポイント!!
筋肉や末梢神経に栄養を運んでくれます
血液の流れを良くしてくれるます
ビタミンEの抗酸化作用で細胞の老化を抑制します
油や乳脂肪と組み合わせて摂取すると吸収率が高まります。



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腰痛によいビタミンB1
ビタミンB1 は、主に炭水化物(糖質)を分解してエネルギーをつくりますので
ビタミンB1 不足で脳にエネルギーが供給されないと、中枢・末梢神経が正常に働かなくなり
運動機能の鈍化や手足のしびれ・むくみなどの症状を引き起こします

ビタミンB1 を多く含む食品
豚肉(ヒレ肉)、ロースハム、うなぎ、玄米、胚芽精米
日本ソバ、ライ麦パン、モロヘイヤ

ワンポイント!!
ビタミンB1 の効果『体のエネルギーをつくる。疲労物質の蓄積を防ぐ。神経や筋肉の代謝を助ける』
アルコールはビタミンB1の吸収を妨げます
ビタミンB1 不足で精神的に不安定になったり、イライラしやすくなりします。



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腰痛によいビタミンB12
ビタミンB12 は神経細胞の修復にも関与します
ビタミンB12 が不足すると、悪性貧血や、神経障害(知覚障害、頭痛、神経痛、腰痛、手足のしびれなど)を引き起こします
痛みやシビレの改善をするためにも必要な栄養素です

ビタミンB12 を多く含む食品
しじみ、アサリ、筋子、牛レバー、牡蠣(カキ)
ホタルイカ、ハマグリ、ホッケ、サンマ
真イワシ、カツオ、アジ

ワンポイント!!
ビタミンB12 は、神経の再生にとても大切です
ビタミンB12 は、葉酸に作用して赤血球のヘモグロビン合成を助けます
末梢神経を修復するのに十分な必要量を食事から摂るのは難しいといわれていますが、頑張って摂取しましょう




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腰痛によいその他の栄養素
『ビタミンC、ビタミンK、タンパク質、マグネシウム、グルコサミン、コンドロイチン』


効果・効能
ビタミンC : 軟骨などの組織を構成します
ビタミンK : 骨の健康維持に役立ちます
タンパク質 : 骨の中にあるコラーゲンとなる栄養素で、いわゆる骨の土台となります
マグネシウム : 骨の弾力性としなやかさを作ります
グルコサミン : 関節の軟骨再生を助けて関節を滑らかにし、関節の動きをスムーズにします
コンドロイチン : 関節の軟骨の保水力を高めて関節を柔軟にします


食材
ビタミンC : 果物、野菜
ビタミンK : 納豆、青菜
タンパク質 : 肉類、魚介類、卵類、大豆製品、乳製品
マグネシウム : 大豆製品、魚介類、海藻、木の実
グルコサミン : えび・かに、鶏手羽先、ナガイモ、ヤマノイモ
コンドロイチン : はも、スッポン、納豆、山芋、オクラ、なめこ










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前屈時の腰痛にはこう対応


前屈をすると腰が痛くなるけれど、何が原因なの?
またどのような対応をすればよいの?
そんなお悩みを抱えている方のために
ご自宅で出来る簡単なチェックポイントと、対処法を紹介したいと思います

前屈をすると腰が痛くなる理由はいくつかありますが
一般的に多い原因としては、次のものがあります

1.腰〜背中にある筋肉の短縮
2.腰〜背中にある筋肉の損傷
3.腰椎ヘルニア
4.背骨の靭帯損傷
5.股関節の動きが悪くなっている
6.腰骨の動きが悪くなっている


1.腰〜背中にある筋肉の短縮
チェックポイント
前屈をしたときに、背骨もしくは腰全体の筋肉にピキピキとした硬くなった感じや、痛みが感じられる

対応
腰から背中全体を温めることで、筋肉の緊張をゆるめます
ストレッチを行って、背中の筋肉をゆっくりと伸ばすことも痛みの軽減に効果があります
 2.腰〜背中にある筋肉の損傷
 チェックポイント
腰を痛めるような動きに覚えがある(スポーツで急激に腰を曲げたなど)
腰に内出血がある
痛い場所が熱をもっている

対応
痛めた直後はなるべく冷やすようにして、2〜3日が経過して痛みが落ち着いてきたら、硬くなった筋肉を伸ばして軟らかくしていきます
3.腰椎ヘルニア
チェックポイント
前屈をすることで腰もしくは、腰から脚にかけて神経痛のような痛みが走る
何をしていなくても脚にシビレや痛みが走る

対応
脚へのシビレが出ている時は、一度病院で検査をされることをお勧めします
自宅では、腰部コルセットを巻いて、腰の曲げ伸ばしを制限させて、ヘルニアをひどくさせないように努めます
腰を反らせることで痛みが軽減することもありますので、様子を見ながら少しずつ腰を反らせる運動を行っても良いでしょう(ただし、痛みが出るような場合はすぐに中止してください)

4.背骨の靭帯損傷
スポーツなどで急激に腰を曲げることで、背骨の靭帯(棘上・棘間靭帯)を痛めてしまうことがあります

チェックポイント
腰を痛めるような動きに覚えがある(スポーツで急激に腰を曲げたなど)
背骨の骨を押すと痛みが増す

対応
靭帯の損傷では早い段階で安静を維持しなければ修復が困難になりますので、コルセットを巻いて腰の曲げ伸ばしを制限します
コルセットで2〜3週間ムリな動きをしなければ、自然に靭帯が修復されて痛みも軽減します5.お尻から太ももの後ろの筋肉が硬くなっている
5.お尻から太ももの後ろの筋肉が硬くなっている
前屈動作というのは、股関節を曲げる運動が半分、腰の骨が曲がる運動が半分をになっています
もしお尻から太ももの後ろの筋肉が硬くなっていて、股関節の曲がりが悪くなっていると
腰の骨だけで前屈をしてしまうので、腰が痛くなってしまいます

チェックポイント
前屈をしたときに、太ももの後ろがつっぱる
前屈で指が床につかない

対応
毎日、腰に痛みが出ない程度に前屈運動を行って、お尻から太ももの後ろの筋肉を軟らかくしていきます
1〜2ヶ月、毎日ストレッチを行えば軟らかくなっていきます前屈動作というのは、股関節を曲げる運動が半分、腰の骨が曲がる運動が半分をになっています
もしお尻から太ももの後ろの筋肉が硬くなっていて、股関節の曲がりが悪くなっていると
腰の骨だけで前屈をしてしまい、腰を痛めてしまうことになります

チェックポイント
前屈をしたときに、太ももの後ろがつっぱる
前屈で指が床につかない

対応
毎日、腰に痛みが出ない程度に前屈運動を行って、お尻から太ももの後ろの筋肉を軟らかくしていきます
1〜2ヶ月、毎日ストレッチを行えば軟らかくなっていきます

6.腰骨の動きが悪くなっている
腰骨は5つ骨が連なって出来ています。
腰の曲げ伸ばしの運動では、5つの骨の各接合部で均等に曲げ伸ばしが行われるわけですが
腰骨の動きが悪くなっていると、特に腰骨と骨盤の付け根の部分だけで腰を曲げてしまうことになり、腰痛を引き起こします

チェックポイント
前屈をした時に、背中は丸くなるけれど腰が丸くならない

対応
両手を頭の後ろで組んで、上体を曲げる運動をします
(この運動では、背中をあまり曲げずに腰だけを曲げることが出来ますので、腰が正常に曲がるような訓練ができます)



※この他にも腰を反らすと痛い、横に曲げると痛い、捻じると痛いなど、動作に伴う腰痛がありますので、なにかの機会に解説をさせてもらいます。




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腰の反り姿勢が招く腰痛

 

 

図のように、腰が強く反っている姿勢では、腰の骨の関節面にストレスが加わり痛みとして現れます

特に中年でお腹が出っ張っている方にみられますが、普通の体型の方でも腹筋の弱い方では、この姿勢がみられます

若い時には腰痛だけの症状であっても、年齢を重ねていくと、腰の骨の中を通る神経が圧迫をされやすくなり

脚への痛み、シビレとして症状が悪化することがあります

 

10年、20年とこの不良姿勢を続けていたものでは、改善することは困難ですが

若い間でしたら、姿勢の改善も可能ですので是非治してください

 

 

対応

この姿勢となっている方は、腹筋が弱い場合が多いので、腹筋を強化します(図.1

股関節を曲げる筋肉、腰を反らす筋肉が硬くなりやすいので、ストレッチをして軟らかくしておきます(図.2.3
日常生活の中で正しい姿勢をとる方法としては、立っている時、歩いている時などにお尻でペンをはさむ意識を常にもたれると、お尻だけでなくお腹にも力が入りきれいな姿勢になります。

(図.1 (図.2 (図.3

 








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猫背姿勢が招く腰痛

 

 

図のような猫背姿勢では、一番下の腰骨が過剰に反ってしまい、痛みが現れます。

椎間孔とよばれる神経の通り道が狭くなると、脚の痛みやシビレも現れます

長時間の歩行で、股関節の前面(奥の方)が痛くなる場合は、腸骨大腿靭帯に負担がかかっていることもあります

 

対応

腹筋を強化することで、腰の反りを軽減させます(図.1

背中の下に丸めたタオルを横において寝ることで、丸くなった背中を無理なく伸ばすことが出来ます(図.2

股関節を曲げる筋肉が弱くなることがありますので、股関節を曲げる筋力を強化します。方法としては手で抵抗をかけた脚を上げる体操(図.3)、また割り体操がよいでしょう(図.4

(図.1) (図.2

(図.3  (図.4   

 








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平坦な背骨姿勢が招く腰痛

 

背骨というのは横から見ると、ゆるやかなS字を描いているものですが

このように平坦な直線となっていると、腰の衝撃吸収作用が低下し、損傷を受けやすくなります

 

対応

腰背筋の強化をすることで、腰の弯曲が正常に戻します。うつ伏せで手を上げる(図.1

この姿勢の人は、お腹・お尻の筋肉が硬くなりやすいので、ストレッチを行ってやわらかくします(図.2,3

股関節を曲げる筋肉を強化することで、間接的に腰の弯曲を改善させます。手で抵抗をかけた脚を上げる(図.4)、また割り(図.5

(図.1 (図.2 (図.3

(図.4  (図.5  

 






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腰によくない片足荷重のクセ

 

 

長時間同じ場所で立っていると、片方の脚だけに体重をかけてしまう方がいます

←左図では、右側の脚だけに体重をかけて立っています

右脚だけに体重をかけると、常に右側の骨盤が上がった状態の不良姿勢となり
特に右腰への負担が強く出てしまいます

 

 

このレントゲンの方も右脚だけで荷重をとるクセをもっています

骨盤は右側が上がり、背骨は右側へ倒れて、更に左へ捻じれています

こうると、右側の腰椎椎間関節は、関節面同士がぶつかることで痛みが生じ
神経根が刺激されると脚のシビレや痛みが出ることがあります
逆に左側の腰椎椎間関節は、関節面同士が離れて関節包が伸ばされることでの痛がでます

 

【対応】
普段から両脚での荷重、もしくは片足荷重を左右交互に行うかをして、両方のバランスを均等にすることが大切です
ただ、一方の脚に障害がある、痛めているなど何かしらの理由で、どうしても片脚で荷重をとらざるを得ないという方もいらっしゃると思います
そのような方は、以下の方法で腰痛の予防をされるとよいと思います

右脚での片脚荷重が原因で、腰が痛くなる人のための予防体操

(図.1)   (図.2)   (図.3)

(図.1) 非荷重側の腰の筋肉が弱くなることがあるので、筋力強化をします。図では、下側の腰が鍛えられます。
(図.2) 黄色の部分が硬くなりやすいので、ストレッチをして軟らかくします
(図.3) 荷重側の腰の筋肉が硬くなりやすいので、ストレッチを軟らかくします



左脚での片脚荷重が原因で、腰が痛くなる人のための予防体操

(図.1) (図.2) (図.3)





 






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