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股関節につく筋肉と腰痛との関係
はじめに

股関節屈筋群と腰痛との関係
股関節伸筋群と腰痛との関係
股関節外転筋群と腰痛との関係
股関節内転筋群と腰痛との関係

大腿直筋
縫工筋
恥骨筋
大殿筋
大腿二頭筋
半腱様筋
半膜様筋
大腿筋膜張筋
中殿筋
小殿筋
梨状筋
薄筋
長内転筋
短内転筋
大内転筋












 
はじめに

股関節の筋肉がどのようにして腰痛を起こすのかを解説していきます。ただ、股関節の筋肉といってもその数は細かいものを合わせると20個以上ありますので、まずは筋肉の働きの違いから股関節屈筋群、伸筋群、外転筋群、内転筋群の大きな4つの項目に分けて、その4つの項目と腰痛との関係を考えていきたいと思います。
股関節屈筋群というのは、股関節を曲げる(脚を前に移動させる)働きを持ついくつかの筋肉を総称した呼び名です。
股関節伸筋群は、股関節を反らす(脚を後ろへ移動させる)働きをもつ筋肉の総称名です。
股関節外転筋群は、脚を外側へ移動させる働きをもつ筋肉の総称名です。
股関節内転筋群は、脚を外側から内側へ移動させる働きをもつ筋肉の総称名です。
それぞれに異なった働きを持つ筋肉群と腰痛との関係をみていきましょう。
股関節屈筋群と腰痛との関係
股関節伸筋群と腰痛との関係
股関節外転筋群と腰痛との関係
股関節内転筋群と腰痛との関係

※上記の4つの分類のどれにも属さない梨状筋という筋肉がありますが、これは梨状筋症候群と呼ばれる症状に関係する筋肉でもあるので、別に梨状筋の項で解説をします。






                                                           
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股関節屈筋群と腰痛との関係

股関節屈筋群は、股関節を曲げる働きを持つ複数の筋肉を総称した呼び名で、次の筋肉によって構成されています。
大腿直筋
縫工筋
恥骨筋
腸腰筋

これら股関節屈筋群が原因で生じる腰痛には次のものがあります。

@ 股関節屈筋群が硬くなると、腰痛の原因になります。
股関節屈筋群が硬いと、立っている時に骨盤が前傾して腰が強く反りかえります。腰が反ると腰骨の関節面同士がぶつかりますし、腰の神経も障害を受けやすくなります。
長期間に渡ってこの状態が続くと、腰の筋肉が短縮して腰の強い反りがもとに戻らなくなることがあります。
股関節屈筋群が硬い人は、ひどくならないうちに筋肉を軟らかくしておくことが大切です。

筋肉が硬くないか調べる方法
大腿直筋の硬さの調べ方 >>
腸腰筋の硬さの調べ方 >>

股関節屈筋群を軟らかくする方法
大腿直筋のストレッチ方法 >>
縫工筋のストレッチ方法 >>
恥骨筋のストレッチ方法 >>
腸腰筋のストレッチ方法 >>

A 股関節屈筋群の筋力が低下すると、前後方向への体の安定力が失われます。
そうすると、体が前後方向へ振れる動作(歩行や前方の物を取る)では、腰部筋群が体を安定させるために過剰に働かなくてはならず、腰部の疲労や痛みを起こします。

B 股関節屈筋群の筋力が弱くなると、骨盤が後ろへ傾いて腰が平坦になります。腰が平坦となると、上半身の重さを効率よく分散させられず腰痛を引き起こします。

股関節屈筋群の筋力が弱くなっていないかを確認する方法は、太ももが床と平行になるようにイスに座り、体を床と垂直にしたまま、太ももを上に持ち上げます。片足で30 回程度持ち上げられれば筋力は大丈夫でしょう。足が持ち上がらない場合は、筋力を強化しましょう。

筋力を強化する方法
大腿直筋の筋力強化 >>
縫工筋の筋力強化 >>
恥骨筋の筋力強化 >>
腸腰筋の筋力強化 >>

















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股関節伸筋群と腰痛との関係

節伸筋群は、股関節を反らす働きを持つ複数の筋肉を総称した呼び名で、次の筋肉によって構成されています。
大殿筋
大腿二頭筋
半腱様筋
半膜様筋

股関節伸筋群が原因で生じる腰痛は、次のものがあります。
@ 股関節伸筋群が硬くなると、骨盤は後方へ傾いて腰の弯曲が無くなります。腰の弯曲が無くなると、上半身の重さを効率よく分散出来なくなり腰へ負担が増大します。

股関節伸筋群が硬くなり、さらに腸腰筋も硬くなると、骨盤は後方に傾き腰が強く反る、いわゆる円背の不良姿勢が出来あがります。
背中からお尻が一直線の平坦な姿勢の方や背中の丸まっている方は、一度、筋肉の硬さを確認しましょう。筋肉が硬くなっている場合は、ストレッチなどで軟らかくします。

ストレッチの方法
大殿筋のストレッチ >>
大腿二頭筋の筋力強化 >
半腱様筋のストレッチ >>
半膜様筋のストレッチ >>

A 股関節伸筋群の筋力が弱くなると、腰痛の原因になります。
骨盤が前方に傾き腰が反るた、腰への負担が増大します。
日常生活の動作では、椅子からの立ち上がり、床から物を持ち上げるなどの際に、必要以上に腰の筋肉を使う事となり、腰が疲労します。

股関節伸筋群の筋力が弱くなってしまう原因はいろいろあります。
加齢による筋力低下
神経根障害
股関節の拘縮(関節拘縮があると急速に筋肉が弱化します)

お尻の膨らみが無くなってきた、歩行時に足を蹴る力が弱くなってきたなどの筋力低下を示唆する症状がある場合には、すぐに筋力強化を始めましょう。

筋力強化の方法
大殿筋の筋力強化 >>
大腿二頭筋の筋力強化 >>
















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股関節外転筋群と腰痛との関係

股関節外転筋群は、足を外側へ移動させる働きを持つ複数の筋肉を総称した呼び名で、次の筋肉によって構成されています。
大腿筋膜張筋
中殿筋
小殿筋

股関節外転筋群が原因で生じる腰痛は、次のものがあります。
@ 片側関節外転筋群に緊張や短縮が生じると、短縮した側に骨盤下制して左右の骨盤の高さが非対称になります。
片方の骨盤だけが低くなると体が傾きます。
傾いた体を垂直に立て直すために腰椎では側弯が生じます。
腰椎の側弯は関節面や筋肉のストレスとなり、腰痛の原因となります。

股関節外転筋群に硬さがある場合には、ストレッチをして軟らかくします。
大腿筋膜張筋のストレッチ方法 >>
中殿筋のストレッチ方法 >>
小殿筋のストレッチ方法 >>

A 片側の股関節外転筋群に筋力低下が生じると、筋力低下した側の骨盤が高くなり、左右の骨盤の高さが非対称になります。
片方の骨盤だけが高くなると体が傾きます。
傾いた体を垂直に立て直すために腰椎では側弯が生じます。
腰椎の側弯は関節面や筋肉のストレスとなり、腰痛の原因となります。

外転筋力が低下すると、体の左右方向への安定感が悪くなります。
そうすると、左右方向へ体が振れるような力が加わった時に、腰部筋群が体を安定させるために過剰に働かなくてはならず、腰部の疲労や痛みを起こします。
筋力が弱くなっている場合には、筋力強化が必要になります。

筋力を強化する方法
大腿筋膜張筋の筋力強化 >>
中殿筋の筋力強化 >>




















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股関節内転筋群と腰痛との関係

関節内転筋群は、足を内側へ移動させる働きを持つ複数の筋肉を総称した呼び名で、次の筋肉によって構成されています。
薄筋
長内転筋
短内転筋
大内転筋

股関節内転筋群が原因で生じる腰痛は、次のものがあります。
@ 片側の股関節外転筋群に緊張や短縮が生じると、短縮した側の骨盤が高くなり左右の骨盤の高さが非対称になります。
片方の骨盤だけが高くなると体が傾きます。
傾いた体を垂直に立て直すために腰椎では側弯が生じます。
腰椎の側弯は関節面や腰部の筋肉のストレスとなり、腰痛を引き起こします。

股関節内転筋群に硬さがある場合には、ストレッチをして軟らかくします。

ストレッチの方法
薄筋の筋力強化 >>
長内転筋のストレッチ >>
短内転筋のストレッチ >>
大内転筋のストレッチ >>


A 片側の股関節内転筋群に筋力低下が生じると、弱くなった側の骨盤は低くなり、左右の骨盤の高さが非対称になります。
片方の骨盤だけが低くなると体が傾きます。
傾いた体を垂直に立て直すために腰椎では側弯が生じます。
腰椎の側弯は関節面や筋肉のストレスとなり、腰痛の原因となります。

内転筋力が低下すると、体の左右方向への安定感が悪くなります。
そうすると、左右方向へ体が振れるような力が加わった時に、腰部筋群が体を安定させるために過剰に働かなくてはならず、腰部の疲労や痛みを起こします。

筋力が弱くなっている場合には、筋力強化が必要になります。

筋力強化の方法
薄筋の筋力強化 >>
長内転筋の筋力強化 >>
短内転筋のストレッチ >>
大内転筋の筋力強化 >>















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大腿直筋(rectus femoris m)と腰痛

大腿直筋の概要
大腿直筋と腰痛との関係
大腿直筋の起始 ─ 停止
大腿直筋の働き
大腿直筋の神経支配
大腿直筋の硬さの調べ方
大腿直筋の筋力強化
大腿直筋のストレッチ
大腿直筋のリラクゼーション
大腿直筋のマッサージ
大腿直筋の運動点(モーターポイント)
大腿直筋のトリガーポイント



 
 
大腿直筋の概要
大腿直筋は4つの筋肉から構成されている大腿四頭筋のなかの一つで、一般に太ももと呼ばれている筋肉です。
残りの3つの筋肉には内側広筋、外側広筋、中間広筋があります。股関節屈筋群の一つです。



 
 
大腿直筋と腰痛の関係
第2〜第4腰椎から出る神経根が障害を受けると、膝を伸ばす働きをもつ唯一の筋肉である大腿四頭筋の筋力がおちます。
筋力が落ちると膝を伸ばす力が弱くなるため、突然膝がガクッと曲がってしまうことがあります(膝折れ現象)。
膝折れが起こらないように、体は自然と両足を垂直より少し前に傾けてバランスをとります。
しかし、両足が前に傾くと重心も前へ移動するため、腰を反らして重心バランスをとる必要が生じます。これにより腰の負担が増大することがあります。

筋力が弱くなっている場合は筋力強化をします。



 
 
大腿直筋の起始 ─ 停止
寛骨の下前腸骨棘、臼蓋上縁に起始
膝蓋靱帯となり、脛骨粗面に停止



 
 
大腿直筋の働き
股関節を曲げる
膝関節を伸ばす



 
 
大腿直筋の神経支配
大腿神経(L2-4)



 
 
大腿直筋の硬さの調べ方
大腿直筋(太ももの前面)が硬くなっているかを調べる簡単なテストがあります。

うつ伏せに寝て、膝を曲げます。
踵が楽にお尻に付くようなら大腿直筋は軟らかいといえます。
踵がお尻に付かない、太ももが突っ張る、膝を曲げていく最中にお尻が床から持ち上がってくる、などの場合は筋肉が硬くなっている可能性があります。

※膝に障害がある場合は、無理にやらないでください。



 
 
大腿直筋の筋力強化
方法@ 1. イスに座ります
2. ゆっくりと膝を伸ばして、10秒間そのままの姿勢を保持したら、膝を曲げます
3. 左右各10回繰り返します
※つま先を天井に向けて膝を伸ばすと大腿直筋と中間広筋が鍛えられますが、このつま先を外へ向けると内側広筋が鍛えられます。逆に内へ向けると外側広筋が鍛えられます。



方法A 大腿直筋は股関節を後ろに反らした位置(筋肉を伸ばした状態)で、膝関節を伸ばす運動を行わせるとより大きな力を発揮できますので、その姿勢で訓練を行ってもよいかもしれません



 

その他の訓練方法
 遅い逆運動  拮抗筋の収縮を主動筋の収縮に先立って行わせ、主動筋の収縮を促通させる手技。
拮抗筋の等張性収縮の直後に主動筋の等張性収縮を行わせる。
筋力強化に適する。

 遅い送運動保持 拮抗筋の等張性収縮の次に等尺性収縮で筋収縮を促す。
続いて主動筋の等張性収縮をおこない等尺性収縮を促す。
これにより筋力強化、特に安定性の向上に適する。

リズム的安定化 等尺性収縮のみ用いた逆運動
拮抗筋の等尺性収縮から始め主動筋の等尺性収縮で終わる。
拮抗筋と主動筋の間で交互に等尺性収縮を行うことにより同時収縮が促通される。
安定性の向上に適する。





 
 
大腿直筋のストレッチ
方法@ 1. 立った姿勢で片方の膝を曲げて、足首を手で握る
2. 手で足を引き上げて踵をお尻に付ける
3. 太ももの前面が伸びているのを感じたら、そのまま10秒保持する
4. これを左右交互に行う



方法A  1. 一方の膝だけを曲げた正座姿勢をとる。
2. 膝を曲げたまま体を後ろに倒して仰向けになる
3. 膝を曲げている側の太ももの前面が伸びているのを感じたら、そのまま10秒保持する
4. これを左右交互に行う 






 
 
大腿直筋のリラクゼーション
筋肉に力を入れたり抜いたりすることで、筋肉の緊張を緩めて関節の可動域を広げられます。筋肉が硬くなっている場合などにおこないます。
方法@ 1. 股関節を後方へ移動できる所まで移動させて、その場で止めます。
2. 次に股関節を前方に向けて力をいれます。この時には足が動かないように何かに固定します。(パートナーがいれば、脚を手で押さえてもらってもよいでしょう)
3. 足全体の力を抜いてリラックスをします。
4. @〜Bを繰り返していくと、股関節が後方へ移動できる距離が少しずつ広がります。




 
 
大腿直筋のマッサージ
方法@ 1. 患者は仰向けで寝る
2. セラピストは親指もしくは手のひらを膝蓋骨から数センチ頭よりの所に置く
3. 筋肉を骨に向かって圧しながら上前腸骨棘まで手を滑らせる
4. これと同様の操作を内・外側広筋でも行う


方法A  1. 患者は仰向けで寝る
2. セラピストは親指を膝蓋骨直上の筋腱移行部に置く
3. 筋線維親指で骨に向かって圧しながら、筋肉を横断するように左右に揉捻する
4. これと同様の操作を膝蓋靭帯でも行う

※四頭筋の柔軟性低下を有している患者では、特に膝蓋靭帯部の柔軟性が無くなっていることがあるため、重点的に行う





 
 
大腿直筋の運動点(モーターポイント)
運動点とは筋肉を動かすための神経(運動神経)が、その支配する筋に入り込む場所(点)のことをさします。
大腿直筋では、図の赤い星
から大腿神経が侵入します(外側広筋は緑の星、内側広筋は青の星から神経が侵入する)。

運動点での圧痛はより近位の病巣を表すといわれている。大腿神経の障害好発部位はL2-L4の椎間孔・脊柱管病変、腸腰筋内(血腫等)、股関節前面(過伸展損傷)などがあります。

運動点に電気刺激を与えると、わずかな刺激量でも筋肉が強く収縮します。ですから、筋肉にうまく力を入れられない人に対して、筋収縮を補助する目的で運動点に電気を流すことがあります。




 
 
大腿四頭筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
大腿四頭筋筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、大腿四頭筋内にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります







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縫工筋(sartorius m)と腰痛

縫工筋の概要
縫工筋と腰痛との関係
縫工筋の起始 ─ 停止
縫工筋の働き
縫工筋の神経支配
縫工筋の筋力強化
縫工筋のストレッチ
縫工筋のリラクゼーション
縫工筋のマッサージ
縫工筋の運動点(モーターポイント)
縫工筋のトリガーポイント




 
 
●縫工筋の概要
骨盤の前面に付着している縫工筋が収縮すると骨盤は前方へ傾きます。股関節と膝関節を曲げるあぐら姿勢をする時に働く筋肉ですが、実際には単独で股関節を曲げたり膝関節を曲げたりする働きの方が強いようです
縫工筋は脛骨粗面内側部(膝の内側あたり)で薄筋半腱様筋と合体して鵞足となる。この場所は鵞足炎として痛みが出ることがあります。


 
 
●縫工筋と腰痛との関係
縫工筋は股関節屈筋群の一つですので、股関節屈筋群と腰痛との関係で、腰痛になる原因を解説しています


 
 
●縫工筋の起始 ─ 停止
上前腸骨棘に起始
脛骨粗面・内側に停止


 
 
●縫工筋の働き
股関節の屈曲・外転・外旋(あぐら時の姿勢)
膝関節の屈曲・内旋
骨盤を前に傾ける


 
 
●縫工筋の神経支配
大腿神経(L2-L3)


 
 
●縫工筋の筋力強化
【方法@】 1. 立ち姿勢から、太ももをゆっくりと上げる(床と水平になるまで)
2. 太ももを上げた状態で10秒数えたらゆっくりと下す
3. 最初は膝を曲げて行いますが、筋力の増加に伴って膝を伸ばしながら行うようにします

※縫工筋は股関節と膝関節を曲げる働きがありますが、1つだけを働かせたほうが、より働きが強まるので、最初は太ももを上げるのと同時に膝を曲げて行いますが、慣れてきたら膝を伸ばしたままで太ももを上げるようにします。
 【遅い逆運動
遅い送運動保持
リズム的安定化】
この手技の方法はこちらを参照
(ややこしい言葉でかかれているので、読まなくても構いません) 



 
 
●縫工筋のストレッチ
【方法@】 1. 両足を肩幅に広げて立つ
2. 片側の足を斜め前に踏み出す
3. 後ろに残った足の膝を内側に曲げるて太ももの内側を伸ばす
4. その姿勢を10秒保持したら力を抜く
5. 左右交互に行う




 
 
●縫工筋のリラクゼーション
大腿直筋のリラクゼーションを参照


 
 
●縫工筋のマッサージ
【方法@】 1. 患者は仰向けで寝る
2. セラピストは親指もしくは手のひらを膝の内側の関節面に置く
3. 筋肉を骨に向かって圧したら、そのまま圧を加えながら上前腸骨棘まで指を滑らせる



 
 
●縫工筋の運動点(モーターポイント)
運動点とは筋肉を動かすための神経(運動神経)が、その支配する筋に入り込む場所(点)のことをさします。
縫工筋では、図の赤い星
から大腿神経が侵入します。

運動点での圧痛はより近位の病巣を表すといわれている。大腿神経の障害好発部位はL2-L3の椎間孔・脊柱管病変、腸腰筋内(血腫等)、股関節前面(過伸展損傷)などがあります。

運動点に電気刺激を与えると、わずかな刺激量でも筋肉が強く収縮します。ですから、筋肉にうまく力を入れられない人に対して、筋収縮を補助する目的で運動点に電気を流すことがあります。





 
 
●縫工筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
縫工筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、縫工筋内にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります







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恥骨筋(pectineus m)と腰痛

恥骨筋の概要
恥骨筋と腰痛との関係
恥骨筋の起始 ─ 停止
恥骨筋の働き
恥骨筋の神経支配
恥骨筋の筋力強化
恥骨筋のストレッチ
恥骨筋のリラクゼーション
恥骨筋の運動点(モーターポイント)
恥骨筋のトリガーポイント




 
 
●恥骨筋の概要
恥骨筋は股関節の屈筋群であると同時に、内転筋群でもあります
屈筋群には恥骨筋の他に、大腿直筋縫工筋腸腰筋があります
内転筋群には恥骨筋の他に、薄筋長内転筋短内転筋大内転筋があり、表層部には恥骨筋・長内転筋・薄筋が、深層部には短内転筋、大内転筋が存在します


 
 
●恥骨筋と腰痛との関係
恥骨筋は股関節屈筋群と同時に、股関節内転筋群の一つですので、股関節屈筋群と腰痛との関係係と、股関節内転筋群と腰痛との関係でも、腰痛になる原因を解説しています


 
 
●恥骨筋の起始 ─ 停止
恥骨櫛に起始
大腿骨・近位(前上面)に停止


 
 
●恥骨筋の働き
股関節の屈曲・内転・内旋(女の子座り?というのでしょうか、足を外に出した正座姿勢をするときに働きます)


 
 
●恥骨筋の神経支配
大腿神経(L2-L3)
閉鎖神経 - 前枝(L2-L3)


 
 
●恥骨筋の筋力強化
【方法@】 1. 立ち姿勢から、床と水平になるまで太ももをゆっくりと上げる(少し内側に向けてあげます)
2. 太ももを上げた状態で10秒数えたらゆっくりと下す
3. 最初は膝を曲げて行いますが、筋力の増加に伴って膝を伸ばしながら行うようにします


※膝を伸ばすと、恥骨筋にかかる負担を増加できます

【遅い逆運動
遅い送運動保持
リズム的安定化】 
 この手技の方法はこちらを参照
(ややこしい言葉でかかれているので、読まなくても構いません)



 
 
●恥骨筋のストレッチ
【方法@】 1. 膝を外に向けた状態で腰をおとす
2. 太ももの内側が伸びているのを感じたら10秒保持する
3. 体を戻す




 
 
●恥骨筋のリラクゼーション
長内転筋のリラクゼーションを参照


 
 
恥骨筋の運動点(モーターポイント)
運動点とは筋肉を動かすための神経(運動神経)が、その支配する筋に入り込む場所(点)のことをさします。
恥骨筋では、図の赤い星
から大腿神経閉鎖神経が侵入します。

運動点を指で押した時に痛みが出る場合、より背骨に近い所に問題のあることが多い。大腿神経の障害好発部位はL2-L3の椎間孔・脊柱管病変、腸腰筋内(血腫等)、股関節前面(過伸展損傷)などがあります。

運動点に電気刺激を与えると、わずかな刺激量でも筋肉が強く収縮します。ですから、筋肉にうまく力を入れられない人に対して、筋収縮を補助する目的で運動点に電気を流すことがあります。



 
 
●恥骨筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
恥骨筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、恥骨筋内にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります







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大殿筋 (gluteus maximus m)と腰痛

大殿筋の概要
大殿筋と腰痛との関係
大殿筋の起始 ─ 停止
大殿筋の働き
大殿筋の神経支配
大殿筋の筋力強化
大殿筋のストレッチ
大殿筋のリラクゼーション
大殿筋のマッサージ
大殿筋の運動点(モーターポイント)
大殿筋のトリガーポイント




 
 
●大殿筋の概要
骨盤後ろ側の広い範囲にわたって触れることが出来るお尻の筋肉です。股関節を反らす(太ももを後ろにもっていく)作用をもっていますが、特に10°以上反らす場合に強く働きます。そのため通常の歩行で鍛えようと思っても難しいのが現実です


 
 
●大殿筋と腰痛との関係
大殿筋は股関節伸筋群の一つですので、股関節伸筋群と腰痛との関係で、腰痛になる原因を解説しています


 
 
●大殿筋の起始 ─ 停止
後殿筋線の後部、腰背筋膜仙骨・尾骨外側、仙結節靭帯 に起始
上部線維:腸脛靭帯 に停止
下部線維:殿筋粗面 に停止


 
 
●大殿筋の働き
股関節全体 : 伸展・(外旋)
上部線維  : 外転
下部線維  : 内転


 
 
●大殿筋の神経支配
下殿神経 (L5-S2)


 
 
●大殿筋の筋力強化
 【方法@】  1. 膝を立てて仰向けとなる
2. 両足を肩幅のひろさに置く
3. ゆっくりとお尻を上げていき、太ももと体が一直線になった所で10秒間停止する
4. ゆっくりとお尻を下げる


※膝関節を30°以上曲げてブリッジを行うと、ハムストリングの活動を抑えられて、大殿筋を効果的に鍛えられます
※お尻を高く上げすぎて腰を反ってしまうと、腰を痛めてしまうので注意してください
【遅い逆運動
遅い送運動保持
リズム的安定化】 
 この手技の方法はこちらを参照
(ややこしい言葉でかかれているので、読まなくても構いません)



 
 
●大殿筋のストレッチ
【方法@】 1. イスに座る
2. ストレッチをする側の足を逆側の太ももの上に置く
3. 足首と膝の高さを同じくらいにしたら、ゆっくり体を前に倒す
4. お尻が伸びている感じがした所で10秒保持したら体を戻す
5. これを左右交互に行う




 
 
●大殿筋のリラクゼーション
筋肉に力を入れたり抜いたりすることで、筋肉の緊張を緩めて関節の可動域を広げられます。筋肉の硬い場合に行います
【方法@】 1. 膝を伸ばした状態で、太ももの後ろがつっぱるところまで股関節を曲げたら、その場で止めます(この時、膝のお皿は外側を向いている方がよいでしょう)
2. その姿勢から膝を曲げるように力をいれます。この時には膝が曲がらないように何かに固定します。(パートナーがいれば、脚を手で押さえてもらってもよいでしょう)
3. 脚全体の力を抜いてリラックスをします
4. @〜Bを繰り返していくと、膝を伸ばした状態で股関節を曲げるのがラクになってきます



 
 
●大殿筋のマッサージ
【方法@】 1. 患者は仰向けで寝る
2. セラピストは手のひらを、患者のお尻の上に足先方向へ向けて置く
3. 手のひらで筋肉を圧したら、そのまま筋肉の走行に沿って手掌で揉んでいく
4. 大殿筋の腸脛靭帯付着部や、小・中殿筋の付着部まで全てに順番に圧を加える
【方法A】   1. 患者は横向きで寝て、股関節、膝関節を軽く曲げておく
2. セラピストは親指をお尻の側面、腸骨稜(骨盤の縁)に置く
3. 筋肉を圧しながら大転子(股関節の外側の出っ張り)に向かって親指を滑らせる
4. 腸骨稜の開始地点を少しずつずらしながら、@〜Bの操作を繰り返し行う



 

大殿筋の運動点(モーターポイント)
運動点とは筋肉を動かすための神経(運動神経)が、その支配する筋に入り込む場所(点)のことをさします。
大殿筋では、図の赤い星から下殿神経が侵入します。

運動点での圧痛はより近位の病巣を表すといわれている。障害好発部位としては、L5-S2の椎間孔・脊柱管病変、梨状筋下孔などがあります。

運動点に電気刺激を与えると、わずかな刺激量でも筋肉が強く収縮します。ですから、筋肉にうまく力を入れられない人に対して、筋収縮を補助する目的で運動点に電気を流すことがあります。




 
 
●大殿筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
大殿筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、大殿筋にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります








                                                           UP


 
大腿二頭筋(biceps femoris m)と腰痛

大腿二頭筋の概要
大腿二頭筋と腰痛との関係
大腿二頭筋の起始 ─ 停止
大腿二頭筋の働き
大腿二頭筋の神経支配
大腿二頭筋の筋力強化
大腿二頭筋のストレッチ
大腿二頭筋のリラクゼーション
大腿二頭筋のマッサージ
大腿二頭筋の運動点(モーターポイント)
大腿二頭筋のトリガーポイント



 
 
●大腿二頭筋の概要
大腿二頭筋、半腱様筋半膜様筋が合わさってハムストリングスとなります。ハムストリングの働きは膝関節を曲げる運動と股関節を反らす運動なのですが、大腿二頭筋はハムストリングの外側に位置しているため、その働きを厳密にいうと膝関節を曲げながら膝より下の脚を外に捻じり、股関節を反らしながら太ももを外に捻じります


 
 
●大腿二頭筋と腰痛との関係
大腿二頭筋は股関節伸筋群の一つですので、股関節伸筋群と腰痛との関係で、腰痛になる原因を解説しています


 
 
●大腿二頭筋の起始 ─ 停止
長頭:坐骨結節に起始
短頭:大腿骨・後下面に起始
腓骨頭に停止


 
 
●大腿二頭筋の働き
股関節の伸展
膝関節の屈曲・外旋


 
 
●大腿二頭筋の神経支配
脛骨神経(坐骨神経の枝)(L5-S2)長頭
総腓骨神経(坐骨神経の枝)(S1-S2)短頭
大腿二頭筋は坐骨神経から直接筋枝が出るが、その神経は長頭が脛骨神経、短頭が総腓骨神経由来のものである


 
 
●大腿二頭筋の筋力強化
【方法@】 1. 両足をそろえて立つ
2. ゆっくりと片方の膝を曲げて脚を上げる
3. 脚が床と水平になったら10秒保持して、ゆっくり下ろす
4. これを左右交互に行う

 【方法A】  1. 膝を立てて仰向けとなる(膝は90°)
2. 両足を肩幅のひろさに置く
3. ゆっくりとお尻を上げていき、太ももと体が一直線になった所で10秒間停止する
4. ゆっくりとお尻を下げる

 【遅い逆運動
遅い送運動保持
リズム的安定化】
この手技の方法はこちらを参照
(ややこしい言葉でかかれているので、読まなくても構いません) 



 
 
●大腿二頭筋のストレッチ
【方法@】 1. イスに座る
2. 片方の足をまっすぐ前に伸ばして、つま先を外側に向ける
3. 体を前に倒して、脚の後面に伸張感を感じたところで10秒間保持する
4. これを左右交互に行う





 
 
●大腿二頭筋のリラクゼーション
大殿筋のリラクゼーションを参照


 
 
●大腿二頭筋のマッサージ
【方法@】 1. 患者はうつ伏せで寝る
2. セラピストは手のひらを膝関節の後ろ(やや外側)に置く
3. 筋肉を圧しながらお尻に向かって手のひらを滑らせる
※筋肉の厚い場合は肘で行うが、膝窩部の神経や血管には注意する



 
 
大腿二頭筋の運動点(モーターポイント)
運動点とは筋肉を動かすための神経(運動神経)が、その支配する筋に入り込む場所(点)のことをさします。
運動点とは運動神経の末梢がその支配する筋に進入する点であり、大腿二頭筋長頭は
、大腿二頭筋短頭はから坐骨神経が侵入する。

運動点での圧痛はより近位の病巣を表すといわれている。障害好発部位としては、L5-S2の椎間孔・脊柱管病変、梨状筋下孔などがある。

運動点に電気刺激を与えると、わずかな刺激量でも筋肉が強く収縮します。ですから、筋肉にうまく力を入れられない人に対して、筋収縮を補助する目的で運動点に電気を流すことがあります。




 
 
●大腿二頭筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
大腿二頭筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、大腿二頭筋内にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります







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半腱様筋(semitendinosus m)と腰痛

半腱様筋の概要
半腱様筋と腰痛との関係
半腱様筋の起始 ─ 停止
半腱様筋の働き
半腱様筋の神経支配
半腱様筋の筋力強化
半腱様筋のストレッチ
半腱様筋のリラクゼーション
半腱様筋のマッサージ
半腱様筋の運動点(モーターポイント)
半腱様筋のトリガーポイント



 
 
●半腱様筋の概要
半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋が合わさってハムストリングスとなります。ハムストリングの働きは膝関節を曲げる運動と股関節を反らす運動なのですが、半腱様筋はハムストリングの内側に位置しているため、その働きを厳密にいうと膝関節を曲げながら膝より下の脚を内に捻じり、股関節を反らしながら太ももを内に捻じります


 
 
●半腱様筋と腰痛との関係
半腱様筋は股関節伸筋群の一つですので、股関節伸筋群と腰痛との関係で、腰痛になる原因を解説しています



 
 
●半腱様筋の起始 ─ 停止
坐骨結節に起始
脛骨粗面 に停止


 
 
●半腱様筋の働き
股関節の伸展・内旋
膝関節の屈曲・内旋


 
 
●半腱様筋の神経支配
脛骨神経(坐骨神経の枝)(L4-S2)
半腱様筋は坐骨神経から直接筋枝が出るが、その神経は脛骨神経由来のものである


 
 
●半腱様筋の筋力強化
 【方法@】 大腿二頭筋の筋力強化を参照
【遅い逆運動
遅い送運動保持
リズム的安定化】
この手技の方法はこちらを参照
(ややこしい言葉でかかれているので、読まなくても構いません)



 
 
●半腱様筋のストレッチ
【方法@】 1. イスに座る
2. 片方の足をまっすぐ前に伸ばして、つま先を内側に向ける
3. 体を前に倒して、脚の後面に伸張感を感じたところで10秒間保持する
4. これを左右交互に行う




 
 
●半腱様筋のリラクゼーション
筋肉に力を入れたり抜いたりすることで、筋肉の緊張を緩めて関節の可動域を広げられます。筋肉の硬い場合に行います
【方法@】 1. 膝を伸ばした状態で、太ももの後ろがつっぱるところまで股関節を曲げたら、その場で止めます(この時、膝のお皿は内側を向いている方がよいでしょう)
2. その姿勢から膝を曲げるように力をいれます。この時には膝が曲がらないように何かに固定します。(パートナーがいれば、脚を手で押さえてもらってもよいでしょう)
3. 脚全体の力を抜いてリラックスをします
4. @〜Bを繰り返していくと、膝を伸ばした状態で股関節を曲げるのがラクになってきます



 
 
●半腱様筋のマッサージ
【方法@】 1. 患者はうつ伏せで寝る
2. セラピストは親指を膝関節の後ろ(やや内側)に置く
3. 筋肉を圧しながらお尻に向かって親指を滑らせる
※筋肉の厚い場合は肘で行うが、膝窩部の神経や血管には注意する



 
 
半腱様筋の運動点(モーターポイント)
運動点とは筋肉を動かすための神経(運動神経)が、その支配する筋に入り込む場所(点)のことをさします。
半膜様筋では、図の赤い星
から坐骨神経が侵入する。

運動点での圧痛はより近位の病巣を表すといわれている。障害好発部位としては、L4-S2の椎間孔・脊柱管病変、梨状筋下孔などがある。

運動点に電気刺激を与えると、わずかな刺激量でも筋肉が強く収縮します。ですから、筋肉にうまく力を入れられない人に対して、筋収縮を補助する目的で運動点に電気を流すことがあります。






 
 
●半腱様筋のトリガーポイント
大腿二頭筋のトリガーポイントを参照





                                                           UP


 
半膜様筋 (semimembranosus m)と腰痛

半膜様筋の概要
半膜様筋と腰痛との関係
半膜様筋の起始 ─ 停止
半膜様筋の働き
半膜様筋の神経支配
半膜様筋の筋力強化
半膜様筋のストレッチ
半膜様筋のリラクゼーション
半膜様筋のマッサージ
半膜様筋の運動点(モーターポイント)
半膜様筋のトリガーポイント



 
 
●半膜様筋の概要
半膜様筋、半腱様筋大腿二頭筋が合わさってハムストリングスとなります。ハムストリングの働きは膝関節を曲げる運動と股関節を反らす運動なのですが、半膜様筋はハムストリングの内側に位置しているため、その働きを厳密にいうと膝関節を曲げながら膝より下の脚を内に捻じりますし、股関節を反らしながら太ももを内に捻じります


 
 
●半膜様筋と腰痛との関係
半膜様筋は股関節伸筋群の一つですので、股関節伸筋群と腰痛との関係で、腰痛になる原因を解説しています


 
 
●半膜様筋の起始 ─ 停止
坐骨結節 に起始
脛骨内側顆、膝窩靱帯 下腿筋膜に停止


 
 
●半膜様筋の働き
股関節の伸展・内旋
膝関節の屈曲・内旋


 
 
●半膜様筋の神経支配
脛骨神経(坐骨神経の枝)(L4-S2)
半膜様筋は坐骨神経から直接筋枝が出るが、その神経は脛骨神経由来のものである


 
 
●半膜様筋の筋力強化
大腿二頭筋の筋力強化を参照


 
 
●半膜様筋のストレッチ
半腱様筋のストレッチを参照


 
 
●半膜様筋のリラクゼーション
半腱様筋のリラクゼーションを参照


 
 
●半膜様筋のマッサージ
半腱様筋のマッサージを参照


 
 
半膜様筋の運動点(モーターポイント)
運動点とは筋肉を動かすための神経(運動神経)が、その支配する筋に入り込む場所(点)のことをさします。
半膜様筋では、図の赤い星
から坐骨神経が侵入する。

運動点での圧痛はより近位の病巣を表すといわれている。障害好発部位としては、L4-S2の椎間孔・脊柱管病変、梨状筋下孔などがある。

運動点に電気刺激を与えると、わずかな刺激量でも筋肉が強く収縮します。ですから、筋肉にうまく力を入れられない人に対して、筋収縮を補助する目的で運動点に電気を流すことがあります。




 
 
●半膜様筋のトリガーポイント
大腿二頭筋のトリガーポイントを参照









                                                           UP


 
大腿筋膜張筋(tensor fasciae latae m)と腰痛

大腿筋膜張筋の概要
大腿筋膜張筋と腰痛との関係
大腿筋膜張筋の起始 ─ 停止
大腿筋膜張筋の働き
大腿筋膜張筋の神経支配
大腿筋膜張筋の筋力強化
大腿筋膜張筋のストレッチ
大腿筋膜張筋のリラクゼーション
大腿筋膜張筋のマッサージ
大腿筋膜張筋の運動点(モーターポイント)
大腿筋膜張筋のトリガーポイント



 
 
●大腿筋膜張筋の概要
大腿筋膜張筋は脚の外側にある筋肉で、腸脛靭帯を経て膝関節の外側につきますので、図ではお尻の外側だけにしるしがついていますが、実際にはもう少し長いといえます
歩行やランニングの時に足がまっすぐに出るよう誘導する働きがあります


 
 
●大腿筋膜張筋と腰痛との関係
脊柱管狭窄症の症状の一つに間欠性跛行というものがあります。間欠性跛行というのは、歩行をしていると10〜20分くらいで脚が痛くなったり痺れたりして、それ以上歩けなくなってしまう症状をいいます。間欠性跛行をもっている方は股関節を反らす運動が硬いことが多く、この股関節を硬さを除去することで症状が軽くなることがあります。股関節の硬さに関与している筋肉は大腿四頭筋、腸腰筋、大腿筋膜張筋が多いようですので、これらの筋肉をストレッチして柔軟性を出すことが特に大切になります
大腿四頭筋(直筋)のストレッチ方法
腸腰筋のストレッチ方法
大腿筋膜張筋のストレッチ

腰神経背側枝は椎間関節、椎間靭帯、背部の筋群などを支配しており、神経への刺激は、ハムストリングス(大腿二頭筋半腱様筋半膜様筋)のほか中殿筋大腿筋膜張筋に筋けいれんを引き起こすことが確認されています。突然の筋けいれんは強い痛みを伴いますので、腰痛に付随してこれ等の筋肉に筋けいれんがみられる場合には、ストレッチなどで予防をしましょう

大腿筋膜張筋は股関節外転筋群の一つですので、股関節外転筋群と腰痛との関係でも、腰痛になる原因を解説しています


 
 
●大腿筋膜張筋の起始 ─ 停止
上前腸骨棘、中殿筋膜に起始
腸脛靭帯に停止(脛骨粗面につく)


 
 
●大腿筋膜張筋の働き
股関節の屈曲・外転・(内旋)
膝関節の伸展


 
 
●大腿筋膜張筋の神経支配
上殿神経(L4-S1)


 
 
●大腿筋膜張筋の筋力強化
【方法@】 1. 横向きに寝る
2. 膝を伸ばしたまま、上側の足を上げる
3. 足を上げたところで10秒を数えたら、ゆっくりと足を下す
4. 左右交互に行う

【遅い逆運動
遅い送運動保持
リズム的安定化】 
 この手技の方法はこちらを参照
(ややこしい言葉でかかれているので、読まなくても構いません)



 
 
●大腿筋膜張筋のストレッチ
【方法@】 1. 立った状態から両脚を交差させる
2. 後ろ側になった脚のつま先に向かって両手を下していく
3. お尻から脚にかけてつっぱり感を感じたところで10秒保持する
4. ゆっくりと体を戻す
5. 左右交互に行う




 
 
●大腿筋膜張筋のリラクゼーション
筋肉に力を入れたり抜いたりすることで、筋肉の緊張を緩めて関節の可動域を広げられます。筋肉の硬い場合に行います
【方法@】 1. 太ももの外側がつっぱるところまで脚を内側までもってきたら、その場で止めます
2. 脚を元に戻す方向へ力をいれます。この時には脚が動かないように何かに固定します。(パートナーがいれば、脚を手で押さえてもらってもよいでしょう)
3. 脚全体の力を抜いてリラックスをします
4. @〜Bを繰り返していくと、脚が内側へ移動する範囲が広がってきます




 
 
●大腿筋膜張筋のマッサージ
【方法@】 1. 患者は仰向けで寝る
2. セラピストは親指を大腿筋膜張筋の上に置く
3. 筋肉を圧したらその場でゆっくりと揉む
【方法A】  (腸脛靭帯部)
1. 患者は横向きで寝て股関節、膝関節を軽く曲げておく
2. セラピストは手のひらを大転子(股関節の外側の出っ張り)の上に置く
3. 骨に向かって手のひらに圧を加えたら、膝関節の外側まで手のひらを滑らせる 



 
 
●大腿筋膜張筋の運動点(モーターポイント)
運動点とは筋肉を動かすための神経(運動神経)が、その支配する筋に入り込む場所(点)のことをさします大腿筋膜張筋では、図の赤い星★から上殿神経が侵入します
この運動点を指で押して痛みが出るときは、より脊髄に近い所の神経に病巣があるといわれています
運動点への経皮的電気刺激は、わずかな刺激量で筋の著明な収縮が得られるため、廃用性萎縮(筋肉が弱くなってしまう状態)の予防に利用できます
何らかの理由で運動ができないけれどどうしても筋力をつけたい、というような場合には、この運動点に電気を流して筋肉を刺激することもあります




 
 
●大腿筋膜張筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
大腿筋膜張筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、大腿筋膜張筋内にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります







                                                           UP


 
中殿筋 (gluteus medius m)と腰痛

中殿筋の概要
中殿筋と腰痛との関係
中殿筋の起始 ─ 停止
中殿筋の働き
中殿筋の神経支配
中殿筋の筋力強化
中殿筋のストレッチ
中殿筋のリラクゼーション
中殿筋のマッサージ
中殿筋の運動点(モーターポイント)
中殿筋のトリガーポイント




 
 
●中殿筋の概要
中殿筋および小殿筋は歩行中に働く筋肉です。中・小殿筋が機能低下を起こすと、歩行中に機能低下側の足が接地した時に、逆側の骨盤が下がるトレンデレンブルグ歩行が現れます


 
 
●中殿筋と腰痛との関係
中殿筋が付着する骨盤部分は他の筋肉が無く、また中殿筋そのものも薄いため、体表からの外力などで筋肉や神経が障害をうけやすい。この場所を走行する上殿皮神経が炎症を起こすと、お尻と腰のちょうど変わり目部分に、なかなかひかない痛みが残ることがある。

中殿筋は股関節外転筋群の一つですので、股関節外転筋群と腰痛との関係でも、腰痛になる原因を解説しています


 
 
●中殿筋の起始 ─ 停止
腸骨後面 に起始
大腿骨の大転子外側に停止


 
 
●中殿筋の働き
股関節の外転


 
 
●中殿筋の神経支配
上殿神経(L4-S1)


 
 
●中殿筋の筋力強化
【方法@】 1. 横向きに寝る
2. 膝を伸ばしたまま、上側の脚をゆっくりと持ち上げて10秒保持する
3. ゆっくりと脚を下す
4. 左右交互に行う

【方法A】 サイドステップなどの体重が左右交互に移動する運動でも中殿筋は鍛えられます
【遅い逆運動
遅い送運動保持
リズム的安定化】
この手技の方法はこちらを参照
(ややこしい言葉でかかれているので、読まなくても構いません)



 
 
●中殿筋のストレッチ
【方法@】 1. イスに座る
2. 片方の膝を両手で抱えて胸に引き寄せる
3. 引き寄せた足を、更に内側に引き寄せて10秒保持する
4. 左右交互に行う




 
 
●中殿筋のリラクゼーション
大腿筋膜張筋のリラクゼーションを参照


 
 
●中殿筋のマッサージ
大殿筋のマッサージを参照


 
 
●中殿筋の運動点(モーターポイント)
運動点とは筋肉を動かすための神経(運動神経)が、その支配する筋に入り込む場所(点)のことをさします中殿筋では、図の赤い星★から上殿神経が侵入します
この運動点を指で押して痛みが出るときは、より脊髄に近い所の神経に病巣があるといわれています
運動点への経皮的電気刺激は、わずかな刺激量で筋の著明な収縮が得られるため、廃用性萎縮(筋肉が弱くなってしまう状態)の予防に利用できます
何らかの理由で運動ができないけれどどうしても筋力をつけたい、というような場合には、この運動点に電気を流して筋肉を刺激することもあります




 
 
●中殿筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
中殿筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、中殿筋内にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります






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小殿筋(gluteus minimus m)と腰痛

小殿筋の概要
小殿筋と腰痛との関係
小殿筋の起始 ─ 停止
小殿筋の働き
小殿筋の神経支配
小殿筋の筋力強化
小殿筋のストレッチ
小殿筋のリラクゼーション
小殿筋のマッサージ
小殿筋のトリガーポイント



 
 
●小殿筋の概要
小殿筋および中殿筋は歩行中に働く筋肉です。小・中殿筋が機能低下を起こすと、歩行中に機能低下側の足が接地した時に、逆側の骨盤が下がるトレンデレンブルグ歩行が現れます


 
 
●小殿筋と腰痛との関係
小殿筋は股関節外転筋群の一つですので、股関節外転筋群と腰痛との関係で、腰痛になる原因を解説しています


 
 
●小殿筋の起始 ─ 停止
腸骨後面 に起始
大腿骨の大転子前面に停止


 
 
●小殿筋の働き
股関節の外転・(内旋)


 
 
●小殿筋の神経支配
上殿神経(L4-S1)


 

●小殿筋の筋力強化
中殿筋の筋力強化を参照


 
 
●小殿筋のストレッチ
中殿筋のストレッチを参照


 
 
●小殿筋のリラクゼーション
大腿筋膜張筋のリラクゼーションを参照


 
 
●小殿筋のマッサージ
大殿筋のマッサージを参照


 
 
●小殿筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
小殿筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、小殿筋内にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります







                                                           UP


 
梨状筋(piriformis m)と腰痛

梨状筋の概要
梨状筋と腰痛との関係
梨状筋短縮の確認方法
梨状筋の起始 ─ 停止
梨状筋の働き
梨状筋の神経支配
梨状筋の筋力強化
梨状筋のストレッチ
梨状筋のリラクゼーション
梨状筋のマッサージ
梨状筋のトリガーポイント




 
 
●梨状筋の概要
梨状筋はお尻の深部を横に走行する筋肉
梨状筋のすぐ上では、上殿神経、上殿動脈、上殿静脈が走行して中殿筋に向かいます。梨状筋が硬くなり上殿神経が圧迫をうけると、上殿神経により支配されている中殿筋小殿筋大腿筋膜張筋が障害を受けます。とくに中殿筋が障害されると、歩行時に地面から脚の離れている側の骨盤が下制するトレンデレンブルグ歩行がみられます。上殿神経は筋肉を支配する神経であるため障害を受けても痛みを感じることはありませんが、支配されている筋肉が弱くなってしまうと、すぐに筋疲労を生じて、重だるさや鈍痛を感じることになります。
一方、梨状筋のすぐ下からは、坐骨神経が走行して脚へ向かっています。やはり梨状筋が硬くなることでこの神経を圧迫することがあります。坐骨神経が圧迫されると、お尻、太ももの後ろ、膝下の外側、足の甲などに痛みやシビレが出ますが、障害の程度にもよりますが多くの場合痛みはお尻から太ももの後ろで止まります。坐骨神経はいくつもの神経の束で構成されていますが、その神経の束の中で筋肉を支配する神経が障害されると、膝や足首を曲げる筋肉が上手に働かなくなることがあります。


 
 
●梨状筋と腰痛との関係
梨状筋は前述したように、梨状筋の近くを走行する神経が障害を受けることで、お尻や脚に症状が出ることがあります。また中殿筋小殿筋大腿筋膜張筋などが障害を受けて筋力が弱くなり、腰痛を起こすことは考えられますので、それらの筋肉と腰痛との関係も参照してみてください。
中殿筋と腰痛との関係
大腿筋膜張筋と腰痛との関係


 
 
●梨状筋短縮の確認方法
梨状筋短縮側の筋肉の割り出し方には、股関節屈曲・内転・内旋位で梨状筋が緊張すると坐骨神経症状が誘発されるFreiberg試験(整形外科的検査法の一種)などがありますが、一人で判断することが困難だと思いますので、一人で判断する場合には仰向けになり、左右の足先のどちらが外側に向いているかで確認するとよいでしょう。外側を向いている方の側が、梨状筋短縮側の可能性が高いといえます。



 
 
●梨状筋の起始 ─ 停止
仙骨骨盤面に起始
大転子先端に停止


 
 
●梨状筋の働き
股関節の外旋


 
 
●梨状筋の神経支配
仙骨神経叢(S1-S2)


 
 
●梨状筋の筋力強化
【方法@】 1. イスに座る
2. リング状に結んだゴムチューブを両膝部にかける
3. 両方の膝を離した状態で10秒保持したら、ゆっくり戻す
 【遅い逆運動
遅い送運動保持
リズム的安定化】
 この手技の方法はこちらを参照
(ややこしい言葉でかかれているので、読まなくても構いません)



 
 
●梨状筋のストレッチ
【方法@】 (右ストレッチ)
1. 床に座り軽く膝を曲げる
2. 一方の膝を内側に倒して、お尻を伸ばす
3. 膝が外側へ戻らないように、逆の足で膝を固定して10秒保持する
4. 左右交互に行う

※ストレッチの肢位が、梨状筋症候群の誘発テスト肢位であるため、脚に向かって痛みやシビレの増悪する場合は中止する


 
 
●梨状筋のリラクゼーション
筋肉に力を入れたり抜いたりすることで、筋肉の緊張を緩めて関節の可動域を広げられます。筋肉の硬い場合に行います
【方法@】 1. うつ伏せで、膝を90°に曲げる
2. 膝を90°のまま足首を外側に倒れるところまで倒したら、その場で止めます
3. 次に足首を内側へ戻すように力をいれます。実際には足首が戻らないように何かに固定します。(パートナーがいれば、脚を手で押さえてもらってもよいでしょう)
4. 脚全体の力を抜いてリラックスをします
5. A〜Cを繰り返していくと、股関節を内側に捻じる動きが大きくなってきます



 
 
●梨状筋のマッサージ
【方法@】 1. 患者はうつ伏せで寝る
2. セラピストは大転子(股関節の骨の外側の出っ張り)を確認したら、そこから仙腸関節へ向3. かって親指を滑らせる
4. 梨状筋は大転子から仙腸関節に向かって扇状に広がっているため、同様の操作を繰り返し行い全体を揉捻する
【方法A】  1.患者はうつ伏せで寝て、マッサージ側の膝関節を90°に曲げる
2. セラピストは一方の手のひらで、梨状筋を固定する
3. 他方の手で足首を持って、脚を外側に倒す
※この操作で梨状筋の伸張効果も得られる 



 
 
●梨状筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
梨状筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、梨状筋内にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります






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薄筋(gracilis m)と腰痛

薄筋の概要
薄筋と腰痛との関係
薄筋の起始 ─ 停止
薄筋の働き
薄筋の神経支配
薄筋の筋力強化
薄筋のストレッチ
薄筋のリラクゼーション
薄筋のマッサージ
薄筋の運動点(モーターポイント)
薄筋のトリガーポイント




 
 
●薄筋の概要
薄筋は太ももを外から内側へ動かす(内転運動の)働きをもっています。股関節の周りに他に内転運動をおこなう筋肉は、恥骨筋長内転筋短内転筋大内転筋などがあり、それらをまとめて内転筋群と呼びます。皮膚に近い表層部には恥骨筋・長内転筋・薄筋があり、深層部には短内転筋、大内転筋があります。
薄筋は他の内転筋と同じ働きをもっていますが、それに加えてわずかに膝を曲げる運動を補助しており、水泳では平泳ぎで作用します。


 
 
●薄筋と腰痛との関係
薄筋の股関節を外から内側へ動かす股関節内転筋群の一つですが、左右にある内転筋群の一方だけが緊張したり短縮したりすると、短縮した側の骨盤が高くなってしまい正面から見ると骨盤が斜めに傾いた状態を作り出します。このような骨盤の高さの非対称性は、背骨のゆがみや腰背部で体を支える筋肉のストレスにつながり腰痛を引き起こします。

薄筋は股関節内転筋群の一つですので、股関節内転筋群と腰痛との関係でも、腰痛になる原因を解説しています


 
 
●薄筋の起始 ─ 停止
恥骨下枝・坐骨結節に起始
脛骨粗面に停止


 
 
●薄筋のの働き
股関節の内転
膝関節の屈曲・内旋


 
 
●薄筋の神経支配
閉鎖神経 - 前枝(L2-L3)


 
 
●薄筋の筋力強化
長内転筋の筋力強化を参照


 
 
●薄筋のストレッチ
長内転筋の筋力強化を参照


 
 
●薄筋のリラクゼーション
長内転筋の筋力強化を参照


 
 
●薄筋の運動点(モーターポイント)
運動点とは筋肉を動かすための神経(運動神経)が、その支配する筋に入り込む場所(点)のことをさします薄筋では、図の赤い星★から閉鎖神経が侵入します
この運動点を指で押して痛みが出るときは、より脊髄に近い所の神経に病巣があるといわれています
運動点への経皮的電気刺激は、わずかな刺激量で筋の著明な収縮が得られるため、廃用性萎縮(筋肉が弱くなってしまう状態)の予防に利用できます
何らかの理由で運動ができないけれどどうしても筋力をつけたい、というような場合には、この運動点に電気を流して筋肉を刺激することもあります




 
 
●薄筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
薄筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、薄筋内にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります







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長内転筋(adductor longus m)と腰痛

長内転筋の概要
長内転筋と腰痛との関係
長内転筋の起始 ─ 停止
長内転筋の働き
長内転筋の神経支配
長内転筋の筋力強化
長内転筋のストレッチ
長内転筋のリラクゼーション
長内転筋のマッサージ
長内転筋の運動点(モーターポイント)
長内転筋のトリガーポイント



 
 
●長内転筋の概要
長内転筋は太ももを外から内側へ動かす(内転運動の)働きをもっています。股関節の周りに他に内転運動をおこなう筋肉は、薄筋恥骨筋短内転筋大内転筋などがあり、それらをまとめて内転筋群と呼びます。皮膚に近い表層部には恥骨筋・長内転筋・薄筋があり、深層部には短内転筋、大内転筋があります。


 
 
●長内転筋と腰痛との関係
長内転筋の股関節を外から内側へ動かす股関節内転筋群の一つですが、左右にある内転筋群の一方だけが緊張したり短縮したりすると、短縮した側の骨盤が高くなってしまい正面から見ると骨盤が斜めに傾いた状態を作り出します。このような骨盤の高さの非対称性は、背骨のゆがみや腰背部で体を支える筋肉のストレスにつながり腰痛を引き起こします。

長内転筋は股関節内転筋群の一つですので、股関節内転筋群と腰痛との関係でも、腰痛になる原因を解説しています


 
 
●長内転筋の起始 ─ 停止
恥骨結節に起始
大腿骨・後面中央 に停止


 
 
●長内転筋の働き
股関節の内転


 
 
●長内転筋の神経支配
閉鎖神経 - 前枝(L2-L3)


 
 
●長内転筋の筋力強化
【方法@】 1. イスに座る
2. ゴムボールを両膝で挟む
3. 左右から押しつぶして10秒保持する

【方法A】 1. 横向きに寝る
2. 上側の脚の股関節を膝関節を曲げて、下側の足の前に置く
3. 下側の脚を床から持ち上げて、10秒保持する
4. 左右交互に行う

 【遅い逆運動
遅い送運動保持
リズム的安定化】
 この手技の方法はこちらを参照
(ややこしい言葉でかかれているので、読まなくても構いません)



 
 
●長内転筋のストレッチ
【方法@】 1. 両脚を、股割りのように大きく開く(開かない場合は、片側の膝は曲げておく)
2. 伸ばした足先にむかって体を倒す
3. 脚の裏側が伸びる感じを得たら、10秒保持する
4. 左右交互に行う


【方法A】 1. 床もしくはベッドに座る
2. 両方の足裏をくっつけて、体に引き寄せる
3. 膝を床に付けるように上から押して、筋肉を伸ばす





 
 
●長内転筋のリラクゼーション
筋肉に力を入れたり抜いたりすることで、筋肉の緊張を緩めて関節の可動域を広げられます
【方法@】 1. 太ももの内側がつっぱるところまで脚を外側に開いたら、その場で止めます
2. 次に脚を内側に閉じる方向へ力をいれます。この時には脚が動かないように何かに固定します。(パートナーがいれば、脚を手で押さえてもらってもよいでしょう)
3. 脚全体の力を抜いてリラックスをします
4. @〜Bを繰り返していくと、股関節が少しずつ外に広がるようになってきます



 
 
●長内転筋のマッサージ
【方法@】 1. 患者は仰向けで寝て、マッサージ側の股関節を外転・外旋位、膝関節軽度屈曲位とする。
2. セラピストは親指もしくは手のひらを大腿骨内側遠位端に置く
3. 筋肉に圧を加えたまま恥骨結節の手前まで手を滑らせる



 
 
●長内転筋の運動点(モーターポイント)
運動点とは筋肉を動かすための神経(運動神経)が、その支配する筋に入り込む場所(点)のことをさします長内転筋では、図の赤い星★から閉鎖神経が侵入します
この運動点を指で押して痛みが出るときは、より脊髄に近い所の神経に病巣があるといわれています
運動点への経皮的電気刺激は、わずかな刺激量で筋の著明な収縮が得られるため、廃用性萎縮(筋肉が弱くなってしまう状態)の予防に利用できます
何らかの理由で運動ができないけれどどうしても筋力をつけたい、というような場合には、この運動点に電気を流して筋肉を刺激することもあります




 
 
●長内転筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
長内転筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、長内転筋内にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります






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短内転筋(adductor brevis m)と腰痛

短内転筋の概要
短内転筋と腰痛との関係
短内転筋の起始 ─ 停止
短内転筋の働き
短内転筋の神経支配
短内転筋の筋力強化
短内転筋のストレッチ
短内転筋のリラクゼーション
短内転筋のマッサージ
短内転筋のトリガーポイント


 
●短内転筋の概要
短内転筋は太ももを外から内側へ動かす(内転運動の)働きをもっています。股関節の周りに他に内転運動をおこなう筋肉は、薄筋恥骨筋長内転筋大内転筋などがあり、それらをまとめて内転筋群と呼びます。皮膚に近い表層部には恥骨筋・長内転筋・薄筋があり、深層部には短内転筋、大内転筋があります。


 
●短内転筋と腰痛との関係
短内転筋は股関節を外から内側へ動かす股関節内転筋群の一つですが、左右にある内転筋群の一方だけが緊張したり短縮したりすると、短縮した側の骨盤が高くなってしまい正面から見ると骨盤が斜めに傾いた状態を作り出します。このような骨盤の高さの非対称性は、背骨のゆがみや腰背部で体を支える筋肉のストレスにつながり腰痛を引き起こします。

短内転筋は股関節内転筋群の一つですので、股関節内転筋群と腰痛との関係でも、腰痛になる原因を解説しています


 
●短内転筋の起始 ─ 停止
恥骨・下枝と坐骨下枝の境に起始
大腿骨・後面上部 に停止


 
●短内転筋の働き
股関節の内転・股関節70°までは屈曲・股関節70°以上は伸展


 
●短内転筋の神経支配
閉鎖神経 - 前枝(L2-L3)


 
●短内転筋の筋力強化
長内転筋の筋力強化を参照


 
●短内転筋のストレッチ
長内転筋のストレッチを参照


 
●短内転筋のリラクゼーション
長内転筋のリラクゼーションを参照


 
●短内転筋のマッサージ
長内転筋のマッサージを参照


 
●短内転筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
短内転筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、短内転筋内にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります






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大内転筋(adductor magnus m)と腰痛

大内転筋の概要
大内転筋と腰痛との関係
大内転筋の起始 ─ 停止
大内転筋の働き
大内転筋の神経支配
大内転筋の筋力強化
大内転筋のストレッチ
大内転筋のリラクゼーション
大内転筋のマッサージ
大内転筋の運動点(モーターポイント)
大内転筋のトリガーポイント



 
●大内転筋の概要
大内転筋は太ももを外から内側へ動かす(内転運動の)働きをもっています。股関節の周りに他に内転運動をおこなう筋肉は、薄筋恥骨筋長内転筋短内転筋などがあり、それらをまとめて内転筋群と呼びます。皮膚に近い表層部には恥骨筋・長内転筋・薄筋があり、深層部には短内転筋、大内転筋があります。


 
●大内転筋と腰痛との関係
大内転筋の股関節を外から内側へ動かす股関節内転筋群の一つですが、左右にある内転筋群の一方だけが緊張したり短縮したりすると、短縮した側の骨盤が高くなってしまい正面から見ると骨盤が斜めに傾いた状態を作り出します。このような骨盤の高さの非対称性は、背骨のゆがみや腰背部で体を支える筋肉のストレスにつながり腰痛を引き起こします。

大内転筋は股関節内転筋群の一つですので、股関節内転筋群と腰痛との関係でも、腰痛になる原因を解説しています


 
●大内転筋の起始 ─ 停止
坐骨結節、坐骨・下枝に起始
大腿骨・後面中央、内側上顆に停止


 
●大内転筋の働き
股関節の内転・外旋・伸展


 
●大内転筋の神経支配
閉鎖神経 - 後枝(L2-L4)深部
脛骨神経(坐骨神経の枝)(L4)浅部
※大内転筋は坐骨神経から直接筋枝が出ますが、その神経は脛骨神経由来のものです


 
●大内転筋の筋力強化
長内転筋の筋力強化を参照


 
●大内転筋のストレッチ
長内転筋の筋力強化を参照


 
●大内転筋のリラクゼーション
長内転筋の筋力強化を参照


 
●大内転筋のマッサージ
長内転筋のマッサージを参照


 
●大内転筋の運動点(モーターポイント)
運動点とは筋肉を動かすための神経(運動神経)が、その支配する筋に入り込む場所(点)のことをさします。大内転筋では、図の赤い星★から閉鎖神経脛骨神経が侵入します
この運動点を指で押して痛みが出るときは、より脊髄に近い所の神経に病巣があるといわれています
運動点への経皮的電気刺激は、わずかな刺激量で筋の著明な収縮が得られるため、廃用性萎縮(筋肉が弱くなってしまう状態)の予防に利用できます
何らかの理由で運動ができないけれどどうしても筋力をつけたい、というような場合には、この運動点に電気を流して筋肉を刺激することもあります

 



 
●大内転筋のトリガーポイント
トリガーポイントというのは、筋肉の中に生じる痛みの原因のようなものです
大内転筋では×印の所にトリガーポイントが生じ、それが原因で赤塗りの所に痛みが現れます。ですから、赤塗りのような形で痛みが出ている場合には、大内転筋内にあるトリガーポイントが原因となっている可能性も考える必要があります
通常トリガーポイントは指で押すと、そこだけが索状硬結(ハリがねのように細く硬い状態)として触れられます。また、この索状硬結を指で押すと、赤塗りの場所の痛みが増強されます
トリガーポイントに局所麻酔薬を注入すると除痛されます。低周波やマッサージなどを行い、索状硬結を軟らかくしても除痛できることがあります






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